更新日:2024/05/11
手術支援ロボット「ダビンチSP」を用いたがん手術を実施
国立がん研究センター中央病院は、最新の手術支援ロボット「ダビンチSP」を導入し、体の表面に傷をつけずに頭頸部の手術(中咽頭がん手術)を実施しました。ダビンチSPにより、侵襲の少ない手術が可能となり、乳腺・婦人科領域や泌尿器など他の領域でも活用されます。国立がん研究センター中央病院は、ロボット手術・開発センターを設置し、手術の術式開発を進め、全国の医療機関への普及を目指します。
発表のポイント
• 国立がん研究センター中央病院は、最新の手術支援ロボット「ダビンチSP」を導入し、体の表面に傷をつけずに、高難度症例である頭頸部の手術(中咽頭がん手術)を実施しました。
• ダビンチSPにより、頭頸部の手術以外でも、乳腺・婦人科領域、泌尿器、消化器など、狭い範囲での手術操作が要求されるがんや整容性が問われるがんに対してより侵襲の少ない手術が可能となりました。
• 国立がん研究センター中央病院では、ダビンチSPの導入と合わせ、新たに「ロボット手術・開発センター」を設置しました。ロボット手術・開発センターでは、ダビンチSPなど手術支援ロボットを用いた高難度症例に対する低侵襲治療の術式開発を確立し、全国の医療機関へ拡大するための先進的な役割を果たしてまいります。
概要
国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院は、最新の手術支援ロボット「ダビンチSP」を導入し、体の表面に傷をつけずに頭頸部の手術(中咽頭がん手術)を実施しました。ダビンチSPは、頭頸部の手術以外でも、乳腺・婦人科領域、泌尿器、消化器など、狭い範囲での手術操作が要求されるがんや整容性が問われるがんに対しても侵襲の少ない手術が可能です。
また、国立がん研究センター中央病院では、ダビンチSPの導入に先駆けて「ロボット手術・開発センター」を設置しました。ロボット手術・開発センターでは、ダビンチSPなど手術支援ロボットを用いた高難度症例に対する低侵襲治療の術式開発を進め、全国の医療機関への普及を目指します。
ダビンチSPについて
ダビンチSPは、最新の手術支援ロボットで、頭頸部の手術や乳腺・婦人科領域、泌尿器、消化器などの狭い範囲での手術操作により侵襲の少ない手術を可能にします。国立がん研究センター中央病院では、最新型のダビンチSPを導入し、頭頸部の手術だけでなく、他の領域でも低侵襲なロボット手術を実施できるようになりました。
ロボット手術・開発センターについて
国立がん研究センター中央病院には「ロボット手術・開発センター」が設置されており、手術の術式開発やロボット手術技術の向上に取り組んでいます。ロボット手術・開発センターでは、がんに関わる全診療科を挙げた低侵襲で質の高い手術の実施、手術機器の開発、若手外科医の育成などを行っています。
(Medister編集部 2024年4月16日)
<参考資料>
国立がん研究センター 手術支援ロボット「ダビンチSP」を用いたがん手術を実施