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更新日:2021/05/29

がんと食事・栄養について

がん生活の食事と栄養について、手術後の食事、胃切(摘)後の食事、食事のポイント、頭頸部手後の食事、化学療法中の食事など様々な観点から解説します。

がんと食事

食事は、がんの治療において重要な役割を持ちます。治療前、治療中、治療後に適切な食事を摂ることは、よりよいQOL(生活の質)パフォーマンスを生みます。

適切な食事によって、適切な栄養を確実に摂取するためには、重要な栄養素(ビタミン、ミネラル、蛋白質、炭水化物、脂肪、および水)を含む食べ物を十分に摂取することが必要です。しかし、多くの患者さんは、がん症状やがん治療による副作用によって、適切な栄養を十分に摂取することができません。

食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、口内炎、嚥下障害、痛み、うつ病、不安などの症状は、食欲、味覚、嗅覚に影響を与え、食べる行為や食べたものから栄養素を吸収する能力にまで影響します。重要な栄養素が不足している状態に陥ると、衰弱状態となり、疲労感を感じ、さらに免疫力の低下による感染症の発症など、さまざまなリスクを抱え、がんの治療に耐えられなくなってしまうこともあります。

がん患者の多くは、蛋白質やカロリーを十分に摂取できないという栄養上の問題に直面することがあります。(蛋白質とカロリーは、治癒の促進、感染への抵抗、エネルギーの供給などに重要な要素です。)

がんの治療中の適切な食事は、がんによる影響やがん治療の副作用に対する対処が容易になります。
適切な栄養管理を用いれば、体重や体力の維持、組織の再構築、感染への抵抗などに必要となる栄養素を摂取することが可能になります。がん患者のための食事では、症状やがん治療の副作用に対処する必要があります。
がん治療によっては、栄養状態が良好な状態で、より効果が上がるものもあります。また、栄養状態が良ければ、予後(回復の見込み)も良好となります。

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食事のポイント

  • ・ゆっくりと良く噛んで食べましょう。
  • ・1回に食べる量は腹八分目にし、術後1~2ヶ月は、1日5~6回に分けて食べましょう。
  • ・蛋白質、野菜類、主食になるものを組み合わせて、毎食バランスのとれた食事を摂るようにしましょう。また、術後は貧血になりやすいので、鉄分の多い食品を適量食べましょう。
  • ・特に食べてはいけないものはないのですが、手術の後は、腸が癒着しやすいので、消化しにくい生野菜や、繊維の多い野菜(ごぼう、たけのこ等)、こんにゃく類、きのこ類、海草類は少量にし、良く噛むことが大切です。揚げ物や油の多い食品は、術後においては消化しづらいので、1回に食べる量は控えましょう。
  • ・たくさん食べすぎたり、食物が急速に腸の方に移行したりすると、ダンピング症候群(気分が悪くなる、冷や汗がでる、脱力感が起こる)になることがあります。
  • ・水分は、食間に何回かに分けて意識的に摂るようにしましょう。特に夏場は、発汗によって水分が失われやすいので多めに摂りましょう。(尿量が少ないと、老廃物をうまく体外へ出すことができません。)
  • ・主食は量を半分程度にし、視的に食欲不振を増大させないような工夫(見た目に食べやすいように)が必要です。また、摂取しやすい形状、小分け等行うことも重要です。治療中の食欲減退時に食べられるものとしては、果物、麺類などが挙げられます。
  • ・治療の副作用として味覚変化が現れる方がいます。こういった場合は単に濃い味付けにするよりも、メニューにインパクトとして、梅干・漬物・佃煮等を付けることで食欲不振を避け、栄養バランス保つことができます。また、一時的に酸味を望む方も多いので、酢の物・フレンチサラダ等をメニューに加えることで食欲の減退をカバーします。「少しでも食べられた」は非常に重要です。
主食 半量
果物・酢の物 出来るだけ多く
濃い味のもの 梅干・漬物・佃煮を付ける
盛付 量少なめで、いろどりよく
食器 食欲をそそる工夫をする

手術後の食事

手術を行うと、より多くの栄養素とエネルギーを必要とするようになります。
手術傷の治癒や感染に対する防衛、体力回復などのために、普段よりも多くのエネルギーと栄養素を必要とします。
手術を行った結果、栄養に関する副作用が発生する場合もあります。患者の半数以上は、がんに関係する何らかの手術を受けます。手術では、臓器の全てまたは一部を摘出する場合もあり、食べ物の摂取や消化に影響が生じることがあります。

胃切(摘)後の食事について

胃切(摘)後の食事は、消化が良いもので刺激物を避けるのが好ましいとされます。
最近は、手術方法の進歩から、早期回復が見込まれるケースが多く、食事においても早期に回復を促す食事が望まれています。

頭頸部手後の食事について

頭頚部の手術の場合は、経口摂取可能となるまでに時間を有することもあります。手術後、経口摂取が可能になった場合のに想定される食事形態です。

  • 「誤嚥」がない場合:通常の流動食開始(重湯・牛乳・ジュース・ゼリー・卵豆腐当等)
  • 「吸飲み」を利用する場合:流動食よりゼリー・卵豆腐等除く(固形物禁の流動食)
  • 「食塊」形成が出来ない場合:軟食等をミキサーにかけた食事
  • 「咀嚼」できない場合:食事(軟食・常食等)を極小の刻み食にする

化学療法中の食事について

化学療法は、全身に影響を及ぼします。
化学療法は、薬を使用してがん細胞を殺傷したり、細胞分裂を停止させたりすることにより、がん細胞の増殖を阻止する目的で行います。
化学療法は活発に分裂している細胞に作用するため、もともと活発に増殖および分裂している正常な細胞も化学療法の影響を受ける可能性があります。そういった細胞は口腔や消化管に存在します。このため、化学療法の最中では栄養に関する副作用(摂食障害や消化不良など)が発生する場合があります。 (治療に伴う副作用の影響で(臭い・吐気・食欲不振等)食事が思うように摂れない場合があります。)

食の活動によるがん

経済の豊かさに伴って、食生活も豊かになりました。
好きな物を好きなだけ食べることができる現在、栄養素の知識の無いまま好きな物を好きなだけ食べ続けていると、・・・・
20代女性の多くに骨粗鬆症(骨年令は高齢者並み)と鉄欠乏性貧血が過去に比べ、多く見られるようになっています。
糖尿病や心筋梗塞といった疾患だけでなく、食生活による悪影響は徐々に蓄積して多くの疾病の原因となることがあります。
がんの、食生活を含む生活環境などの後天的要素が複合的に絡み合うことで発生すると考えられています。

がんにならない食品は「無い」と言えます。 生活を営んでいく中で繰り返す食ですが、発がんのリスクが潜んでいるのです。
そこでがん予防やがん治療中のに重要な食とは、一つ一つの食品にこだわることよりも食事の方法を見直すことです。
多種類食品の摂取を原則に、減塩、減油を意識した調理法で摂取の量の偏りをなくし規則正しく食事を行う。

現在の豊かになった食生活では、これらを行いにくくしてしまう影がたくさん潜んでいます。体調を崩す悪食生活は、早食い、好き嫌い(偏食)、濃い味付け、噛まない、野菜嫌い、暴飲暴食等が挙げられます。

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