更新日:2024/01/07
腎細胞がんの発がんの鍵となる遺伝子や発がん要因の違いを解明
国立がん研究センターが行った国内最大規模の研究により、腎細胞がんの全ゲノム解析とエピゲノム統合解析が実施され、発がんの鍵となる遺伝子や発がん要因の違いが明らかにされました。
国立研究開発法人国立がん研究センターは、日本人の287症例の腎細胞がんを対象に、全ゲノム解析・遺伝子発現解析・エピゲノム解析を行いました。その結果、腎細胞がんの組織型ごとに発がん要因が異なることが明らかになりました。
腎細胞がんは、淡明細胞型、乳頭状、嫌色素性の3つのタイプに分けられます。各タイプごとにがんの発生や進行を制御する重要な遺伝子が同定され、さらに全ゲノム解析により、腎細胞がんの組織型ごとに発がん要因が異なることが明らかにされました。特に淡明細胞型腎細胞がんには、特殊な免疫環境を形成し、術後早期に再発する群が存在することが突き止められました。
今回の研究成果は、日本人腎細胞がんの分子レベルの理解を深め、診断・治療開発や予後の改善に貢献することが期待されます。さらなる研究により、腎細胞がんの発症メカニズムや分子機序の解明が進められることで、新たな治療戦略の確立にもつながるでしょう。
論文情報:
– 雑誌名:Nature communications
– 題名: Genetic and epigenetic integrative subtypes of renal cell carcinoma in a Japanese cohort
– 著者名: Akihiko Fukagawa, Natsuko Hama, Yasushi Totoki, Hiromi Nakamura, Yasuhito Arai, Mihoko Saito-Adachi, Akiko Maeshima, Yoshiyuki Matsui, Shinichi Yachida, Tetsuo Ushiku, Tatsuhiro Shibata
– DOI: 10.1038/s41467-023-44159-1
(Medister編集部 2023年12月26日)
<参考資料>
腎細胞がんの発がんの鍵となる遺伝子や発がん要因の違いを解明
国内最大規模となる全ゲノム解析とエピゲノム統合解析を実施


















