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更新日:2022/12/16

国立がん研究センター東病院 CAP(米国臨床病理医協会) 認定を取得

国立研究開発法人国立がん研究センター東病院は、臨床検査の品質管理において世界標準である「CAP(College of American Pathologists:米国臨床病理医協会)認定」を取得した。

がんをはじめとする病気の予防・診断・治療には、精度の高い臨床検査が欠かせない。治療選択のために行われるフローサイトメトリー検査、ゲノム検査や分子病理検査など、高度な診断・検査技術が、質の高いがん診療の基盤となっている。

CAPは、病理医、検査技師で構成される世界最大の非営利の米国病理医協会である。日本を含む世界100か国以上、23,000以上の臨床検査室に対して、臨床検査データに関する外部技能試験プログラムを提供し、あらゆる検査の精度保証のために、検査室の人員教育や手順の標準化のためのCAP認定を行っている。

国立がん研究センター東病院は、自施設の臨床検査データの継続的な精度向上を図ることを目的に、CAP認定の取得に向けた取組を行ってきた。CAP認定取得により、自施設の臨床検査データを統計的に世界中の検査室と比較すること、国際的に主流となっている検査方法を認識することで、より精度の高い検査データを取得することが可能となる。CAP認定を取得している病院は世界中どこでもほぼ同一の検査結果が得られるため、患者はよりグローバルかつ安全性の高い治療を受けることが可能となる。

また、CAP 認定を維持するためには、毎年更新されるCAPからの要求事項を遵守するための継続的な取り組みが必要である。定期的な技能試験を受け、世界のトレンドを把握し、常に自施設の検査法の適正性を確認し、必要な是正処置を講じる等、精度向上に向けた活動を続ける方針である。さらに、今回の取得により、臨床に用いることのできるすべての検査法(自施設で独自に開発した検査含む)をCAP認定の対象にすることになる。 世界標準の検査部門として認定されることで、新規検査法の開発や導入により、新しい診断法・治療法の開発にも貢献すると期待できる。

国立がん研究センター東病院は、世界標準の臨床検査データを患者に提供することにより、患者第一の理念に基づいた治療のさらなる向上、臨床研究開発の推進に取り組んでくことを方針としている。
(Medister 2022年12月5日 中立元樹)

<参考資料>
国立がん研究センタープレスリリース 国立がん研究センター東病院 CAP(米国臨床病理医協会) 認定を取得 世界標準の高精度データに基づいた、質の高い診療を患者さんに提供

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