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更新日:2019/11/23

進行性子宮内膜がんに対する「レンビマ®」(レンバチニブ)と「キイトルーダ®」(ペムブロリズマブ)との併用療法の最終解析結果を欧州臨床腫瘍学会年次総会において発表

エーザイ株式会社(以下 エーザイ)とMerck & Co., Inc. Kenilworth, N.J., U.S.A.(北米以外ではMSD)は、2019年9月27日から10月1日までスペイン・バルセロナで開催されている「欧州臨床腫瘍学会年次総会(European Society for Medical Oncology):ESMO2019 Congress」において、エーザイ創製の経口マルチキナーゼ阻害剤「レンビマ®」(一般名:レンバチニブメシル酸塩)とMerck & Co., Inc. Kenilworth, N.J., U.S.A.の抗PD-1抗体「キイトルーダ®」(一般名:ペムブロリズマブ)との併用療法について、111/KEYNOTE-146試験(臨床第Ⅱ相試験、子宮内膜がんコホート)の最終解析結果を口頭発表した。

子宮内膜がんは、子宮の内膜部位(子宮内膜)に発生し、子宮のがんのほとんどは子宮内膜がんである。2018年には全世界で382,000人が新たに子宮がんと診断され、90,000人が死亡すると推計されている(子宮内膜がんと子宮肉腫とを合わせた推定値。このうち、80%以上が子宮内膜がんと推定されている)。子宮内膜がんはステージ1から4までの病期ステージに分類される。

最終解析の結果、子宮内膜がんコホートに登録されたすべての患者108人に対し、irRECISTを用いた主治医判定によるORRweek24(投与後 24 週時点の奏効率)は38.0%(41人、95% CI:28.8-47.8)であった。ORR(データカットオフ時点である2019年1月10日における奏効率)は38.9%(42人、95% CI:29.7-48.7)であり、そのうち完全奏効7.4%(8人)および部分奏効31.5%(34人)であった。さらに、DOR(中央値)は21.2カ月(範囲:1.2カ月以上~35.6カ月以上)であった。

MSI-H/dMMRを有さない患者94人に対し、ORRweek24は36.2%(34人、95% CI:26.5-46.7)であった。データカットオフ時点におけるORRは37.2%(35人、95% CI:27.5-47.8)であり、そのうち完全奏効7.4%(7人)、部分奏効29.8%(28人)であった。DORは奏効の持続により中央値に達していなかったが、現在も追跡中である(範囲1.2カ月以上~33.8カ月以上)。

MSI-H/dMMRを有する患者11人に対し、ORRweek24 は63.6%(7人、95% CI:30.8-89.1)であった。データカットオフ時点におけるORRは63.6%(7人、95% CI:30.8-89.1)であり、そのうち完全奏効9.1%(1人)、部分奏効54.5%(6人)であった。さらに、DOR(中央値)は21.2カ月(範囲:6.1カ月以上~35.6カ月以上)であった。

また、本併用療法について、全身療法後に増悪した、根治的手術または放射線療法に不適応なMSI-H/dMMRを有さない進行性子宮内膜がんの適応で、米国食品医薬品局(FDA)の「プロジェクトOrbis」の下で初めてとなる、FDA、オーストラリア医療製品管理局(Australian Therapeutic Goods Administration)、およびカナダ保健省(Health Canada)での共同での審査および、これら3カ国における迅速承認の根拠となった、事前に規定された探索的評価項目であるRECIST1.1を用いた独立画像診断による腫瘍縮小効果の評価結果についても発表された。

エーザイ株式会社の執行役 オンコロジービジネスグループ チーフメディスンクリエーションオフィサー兼チーフディスカバリーオフィサーである大和隆志博士は、「今回の111/KEYNOTE-146試験の結果は、治療が困難な進行性子宮内膜がんの患者様に光明をもたらすものです。エーザイは、患者様を第一とするヒューマン・ヘルスケア(hhc)企業として、治療が困難な他の種類のがんの患者様にもこの併用療法をお届けできるよう全力を尽くしてまいります」と述べている。
(Medister 2019年11月5日 中立元樹)

<参考資料>
エーザイ株式会社ニュースリリース 進行性子宮内膜がんに対する「レンビマ®」(レンバチニブ)と「キイトルーダ®」(ペムブロリズマブ)との併用療法の最終解析結果を欧州臨床腫瘍学会年次総会において発表

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