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更新日:2019/10/24

肺がん免疫チェックポイント療法の効果を予測するバイオマーカーを発見

川崎医科大学免疫腫瘍学教室岡三喜男特任教授、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座福田実准教授、広島大学大学院医系科学研究科分子内科学服部登教授、理化学研究所医科学イノベーションハブ推進プログラムがん免疫データ多層統合ユニット垣見和宏ユニットリーダーの共同研究グループは、非小細胞肺がんに対する免疫チェックポイント療法(抗PD-1抗体療法:オプジーボまたはキイトルーダ)の効果を予測しモニタリングする血清バイオマーカーを世界で初めて同定した。

同教室の岡三喜男特任教授の研究グループは、長年、がん細胞に特異的に発現するがん抗原と、それに対する患者の免疫反応について研究をしてきた。その中でも肺腺がんに特異的に発現するXAGE1抗原と、肺扁平上皮がんに発現するNY-ESO-1抗原に注目し、これら抗原に対する患者血清中の抗体を測定した。抗PD-1抗体療法を行った非小細胞肺がん75例を解析した結果、抗体を有する肺がん患者の65%(11/17)に奏効、抗体をもたない患者では19%(11/58)に奏効し、両者の間に有意な差がみられ、抗体陽性患者では有意に生存期間が延長した。さらに非喫煙者には抗PD-1抗体療法が効かないとされていたが、非喫煙の抗体陽性患者には奏効し、うち1例では完全にがんが消失した。興味深いことに、抗体は効果に伴って低下し、効果のモニタリングにも有用であった。

この簡便な血清バイオマーカーによって、効く患者の選択、予後予測、治療期間の設定が可能となり、患者の身体的また経済的な負担を軽減できる。さらに他のがんの免疫チェックポイント療法に検査法の適応拡大が期待され、世界の医療費節減に多大な貢献が期待される。

共同研究グループでは、日本発及び世界初の血清バイオマーカーの一般実用化を迅速に行うべく、産学連携により開発を進めていき、更に開発を加速するため、公的研究費の獲得に取り組んでいく方針であるという。
(Medister 2019年10月24日 中立元樹)

<参考資料>
川崎医科大学ニュースリリース 肺がん免疫チェックポイント療法の効果を予測するバイオマーカーを発見
理化学研究所プレスリリース

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