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更新日:2019/04/13

ドラッグ・デリバリー・システム技術である「リポソーム」を用いた新たながん免疫療法の共同研究を開始

富士フイルム株式会社と国立研究開発法人国立がん研究センターは、新たながん免疫療法の共同研究を開始した。今回の共同研究では、ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)技術の一つであるリポソームの中に薬剤を内包したリポソーム製剤を用いて、新たながん免疫療法の創出を目指すという。

がん免疫療法は、生体の持つ免疫機能を高めてがん細胞を排除する治療法で、延命効果や症状の緩和が期待できることから、外科療法、化学療法、放射線療法に続く治療法として注目度がますます高まっている。現在、免疫チェックポイント阻害剤を用いたがん免疫療法が行われているが、一部の患者でしか効果がみられないといった課題もある。

富士フイルムと国立がん研究センターは、今回の共同研究では、富士フイルムが研究開発を進めている既存抗がん剤を内包したリポソーム製剤「FF-10832」、「FF-10850」と免疫チェックポイント阻害剤との併用投与でみられた生存期間延長のメカニズムを解明する。具体的には、富士フイルムのリポソーム製剤に関する高度な技術・ノウハウと、国立がん研究センターが持つ、最先端の免疫細胞の解析技術、動物モデルや臨床検体を用いた研究のノウハウなどを組み合わせて、リポソーム製剤が免疫細胞に及ぼす作用を明らかにし、生存期間延長との関係性を解明していく。さらに解明内容をもとに、がん免疫療法に必要なリポソーム製剤の要件を見い出し、がんに対する免疫応答を制御する細胞を標的とした新たながん免疫療法を開発し、臨床展開することを目指す方針である。

富士フイルムは、現在、化合物の合成力・設計力やナノ分散技術などの高度な技術を活用し、がん・中枢神経系疾患・感染症を重点領域として新薬開発に取り組んでいる。またリポソームをはじめとしたドラッグ・デリバリー・システム(DDS)の技術開発にも注力し、低分子医薬品のみならず、核酸医薬品や遺伝子治療薬など次世代医薬品へDDS技術を応用する研究開発にも取り組んでいる。今後も、革新的かつ高付加価値の医薬品を開発し提供することで、社会課題の解決に貢献する方針である。
(Medister 2019年4月13日 中立元樹)

<参考資料>
国立がん研究センタープレスリリース 富士フイルムと国立がん研究センター ドラッグ・デリバリー・システム技術である「リポソーム」を用いた新たながん免疫療法の共同研究を開始 -免疫細胞に及ぼす作用を明らかにし、生存期間延長メカニズムを解明-

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