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更新日:2023/06/24

ラジエーションハウス 7巻

『ラジエーションハウス 7巻』書評

原作:横幕 智裕/マンガ:モリ タイシ
出版社:集英社
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院長室で大森と唯織が話しをしているところを偶然に聞いてしまった杏。その内容は杏にとって衝撃的な物でした。どうしてそんな大切なことを隠しているのか気になるものの、聞き出すことができません。そんな折り、ラジエーションハウスでは大変な出来事が起きてしまいます。ここでもまた唯織に助けられた杏。杏の中で唯織への印象が微妙に変化していきます。

唯織が医師免許を持っていることを知った杏は…

第七話は院長の大森渚と唯織が院長室で話をしているシーンからはじまります。ふたりの話を聞いてしまった杏。この時、はじめて唯織が医師免許を持っていることを知るのです。何故、医師免許を持っていることを隠しているのか、どうして教えてくれなったのか、納得がゆかず、イライラする杏。こんな気持ちになるくらいなら、あの時、部屋の中に入っていくべきだったと思ってみたり、感情にまかせてそんなことをしなくてよかったと思ってみたり、気持ちがゆれ動きます。

一方、何も知らない唯織は、頑張ってきてよかったと自己陶酔する中で、前日に受け取った荷物のことを思い出します。小説を読み終えたら開けようと思っていたものの、忘れていたのでした。荷物はピレス教授からのものでした。そういえば、数日前に荷物を送ったからと教授からメールが届いていたことを唯織は思い出すのでした。

AIを活用した読影システム

ピレス教授から送られてきたのはタブレットでした。タブレットの中には教授からのメッセージが録音されていました。そのメッセージを聞く唯織。メッセージには、ピレス教授がAIを活用した新しいタイプの読影システムを作ろうとしていること。そして唯織にその開発に協力してほしいという内容のものでした。

このシステムが構築されれば、世界中どこにいても、たとえ放射線科医がいなくても質の高い診断を受けられるようになる可能性があるとピレス教授は説明するのでした。ただ一方で、AIの誕生によって仕事を奪われるのではないかと心配する人もいるかも知れないこと。それに対してピレス教授は、AIの進化によって仕事が効率化し、それによって時間的な余裕ができる分、新たに挑戦できる機会が増えることになると持論を述べるのでした。ピレス教授の熱意に共感した唯織は協力することに。

クエンチ発生

甘春病院のカンファレンスルームでは症例検討会が行われていました。発表者である杏が取り上げたのは、9日前に急性痙攣疑いで救急搬送されてきた3歳の女の子。杏が担当している患者でした。搬送時のCT検査では異常はみられなかったものの、3日後のMRI検査で急性脳症に特徴的なブライトツリーアピアランスという所見が現れたため治療を行っているケース。そして、この日、治療効果を確認するためのMRI検査が行われることになっていました。

検査時間になり、女の子はMRI検査のため検査室に入ります。検査室の中には杏が一緒に入ることになりました。MRIの画像撮影が終わった時、何やら大きな音が響き、煙のようなものが立ちこめてきたのです。同時に、検査機器が固まってしまいます。警備からは火事かもしれないとの連絡が入ります。その状況に気づいた唯織はクエンチが発生していると指摘します。

クエンチとは、装置を冷却するためにMRIの中に入っている液体ヘリウムが何らかの原因で爆発的に気化すこと。クエンチが起こると、ヘリウムが700倍にも膨れあがってしまうというのです。

検査室の中は気圧が上昇してしまうため、ドアが開きません。中に閉じ込められてしまった女の子と杏。ヘリウムが充満して酸素濃度が下がりはじめます。杏は酸素マスクを女の子に装着させますが、酸素濃度の減少にはおいつきません。

室内の酸素濃度が10%になると失神などを起こし、6%になると呼吸停止や心臓停止に陥ってしまうといわれているそうです。早くドアを開けなければふたりを助けることができません。あわてるラジエーションハウスのスタッフ。機転をきかせて唯織は、鏑木が大事にしているという、賞を受賞した時にもらった丈夫そうなトロフィーで検査室の窓ガラスを割るのに成功しました。そしてふたりを無事に助け出すことができたのです。

懐かしい記憶

クエンチが起こる前に撮影されていた画像から女の子は異常がなかったことことが判明しチームは一安心しました。

経過観察のため病院で一晩を過ごした杏。ベッドの傍らには居眠りをしている唯織の姿がありました。杏は唯織が何故医師免許を持っていることを隠しているのか気になって仕方ありません。その理由を聞きたいと思う反面、医師であることが判明すると自分の前から姿を消してしまうのではないか。理想とするチームの形が実現するかもしれないと思いはじめていた杏は、そんな不安から聞き出すことができずにいるのでした。
そんな思いと同時に、杏は何故かわからないけれど、唯織に何か懐かしい気分を感じはじめていたのです。

幼い頃に幼なじみと交わした約束。
「イオリは放射線技師になって私のお手伝いをするんだよ」
遠い記憶が夢の中の出来事のようによみがえっていたのでした。

執筆者 美奈川由紀 看護師・メディカルライター

国立療養所南福岡病院(現・国立病院機構福岡病院)附属看護学校卒業。看護師
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆
著書に「マンモグラフィってなに?乳がんが気になるあなたへ」(日本評論社)がある

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