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	<title>書評 | がん治療の情報サイト｜がん治療.com</title>
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	<description>がん治療.comとは 癌(がん)治療について、癌(がん)に関する様々な情報を集めて公開しています。癌(がん)に関する専門情報を配信し、癌(がん)患者さん、ご家族の方、ボランティア、医療従事者などが情報交換できるコミュニティーサイトを目指しています。</description>
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	<item>
		<title>がん治療を苦痛なく続けるための支持・緩和医療―こころとからだを楽にして自分らしさをとりもどす</title>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 25 May 2020 01:31:03 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[がんの治療について]]></category>
		<category><![CDATA[緩和ケア]]></category>
		<category><![CDATA[緩和医療とは]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>がん治療の基本は「手術」「薬物」「放射線」といわれていますが、最近第四の治療として行われるようになったのが「緩和医療」といわれるものです。緩和医療についてはあまり知られておらず、まだ誤解も多いようですが、がんと診断された [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>がん治療の基本は「手術」「薬物」「放射線」といわれていますが、最近第四の治療として行われるようになったのが「緩和医療」といわれるものです。緩和医療についてはあまり知られておらず、まだ誤解も多いようですが、がんと診断された時から行うことが推奨されています。<br><br>
　
同著は埼玉医科大学国際医療センター包括的がんセンターの専門家が緩和医療および支持医療についてまとめたものです。医師、看護師、薬剤師など、それぞれを担当する専門の立場から緩和医療についてまとめられている一冊です。
</p>


<h2>誤解の多い緩和医療</h2>
<p>「がん治療は辛い」と思っている人は少なくないと思います。辛さを完全にとり除くことはできないにしても、それを和らげることは可能です。その部分を担っているのが支持・緩和医療といわれるものです。<br><br>

がん治療においては痛みや吐き気といった身体面の苦痛のほか、不安やうつといった精神面、「どうして自分ががんになったのか」といったスピリチュアル的な部分など、あらゆるタイプの苦痛を伴います。支持・緩和医療は、そういった苦痛をトータル的に和らげる役割を担っています。<br><br>

同著の第一章を担当した支持医療科の高橋孝郎氏によると、緩和医療には暗いイメージがあり、がんの末期に受けるものだと思っている人が多いのだといいます。この章では誤解の多い緩和医療や支持医療について解説されています。また、高橋氏は、がん治療の成功には「攻撃」と「守り」が必要だと指摘します。手術や放射線、抗がん剤などの攻撃はとても大切ですが、それ以上に大事なのが生活の質（QOL=Quality Of Life）を維持させること。そのためにも支持・緩和医療は重要な役割を果たしているのです。
</p>


<h2>がん治療で変化する外見へのケアも</h2>
<p>がん治療といえば抗がん剤を思い浮かべる人も多いと思います。抗がん剤治療は吐き気や脱毛などを伴うイメージがあるかも知れませんが、以前と比べて治療は大きく変化しました。いまでは吐き気に対しては予防薬（制吐剤）の投与が行われています。脱毛においてもかつら・ウィッグなどが充実したことによって日常で感じる身体的な苦痛を軽減できるようになりました。加えて、治療中はQOLを維持できるように副作用への対策が必要になってきます。この部分のケアを担当しているのが看護師です。<br><br>

抗がん剤治療による副作用の苦痛について国立がん研究センターが行った調査結果が同著に紹介されています。それによると、苦痛の感じ方については男性と女性でも違うようです。男性で上位に上がっているのは①全身の痛み、②吐き気、③発熱です、一方、女性では①頭髪の脱毛②吐き気、③しびれ、という順番になっています。女性の場合はがん治療によって起こる脱毛や皮膚の障害、爪の変化といった外見的な変化を気にする人が多いようです。<br><br>

同センターではこれらの整容性に関するケアが行われています。例えば、治療による脱毛へのケアや使用するシャンプーのアドバイス、まゆげがなくなった時の対応方法などへの支援です。<br><br>

このような外見上の変化に起因する苦痛を軽減するケアのことを「アビアランスケア」と呼ぶのだそうです。
</p>


<h2>がん治療は包括的に</h2>
<p>埼玉医科大学国際医療センターでは、さまざまな専門家が協力しながらがん治療を行っています。治療においては、医師や看護師のほか薬剤師も重要な役割を担っています。薬剤師は薬の調剤を行うだけではなく、使用する抗がん剤の説明や指導、副作用に対する対策など、ベッドサイドで患者さんを支えます。<br><br>

進行したがんの痛みや呼吸困難などの症状を緩和させる放射線治療もチームの一躍を担っています。同センターでは、痛みの軽減や身体的症状の改善、QOLの向上を目的に緩和的放射線治療が行われています。<br><br>

患者さんの辛い心は「精神腫瘍科」が対応します。この精神腫瘍科は、大学病院では同センターだけなのだとか。がんと診断された患者さんの多くがうつ症状を呈しますが、精神腫瘍科では患者さんのみならず、第2の患者である家族の心のケアも行っています。<br><br>

同著はそれぞれの専門領域を四章に分けて解説されているので、どこから読んでもいい構成になっています。埼玉県の人もそうでない人も、支持医療・緩和医療を理解するのに参考になると思います。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
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			</item>
		<item>
		<title>がんにならないシンプルな習慣</title>
		<link>https://www.ganchiryo.com/book/book57.php</link>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 25 Aug 2020 14:03:19 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>国立がん研究センターによると2019年のがん罹患者数は約101万7千200例と予測されています。この数値は毎日2700人以上の人ががんの告知を受けている計算になるとのこと。がんは誰が罹ってもおかしくない病気となった一方で [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>国立がん研究センターによると2019年のがん罹患者数は約101万7千200例と予測されています。この数値は毎日2700人以上の人ががんの告知を受けている計算になるとのこと。がんは誰が罹ってもおかしくない病気となった一方で、がんについて正しく理解している人は少ないようです。<br><br>

この本の著者は大学病院で外科医として勤務する佐藤典宏医師。すい臓がんを専門に、これまで1000例以上の手術を担当してこられました。そんな中で、がんに罹りにくい人、治療がうまくいく人、治療後に再発しにくい人の傾向がみえてきたといいます。本著は佐藤医師の経験を基にがんにならないシンプルな生活習慣についてまとめられた一冊です。
</p>


<h2>がんをはねのける人の共通点とは</h2>
<p>同じステージの患者さんに同じ治療を行っても、治療がうまくいき平穏な生活を送る人もいれば、すぐに再発する人もいると佐藤医師はいいます。佐藤医師によると、治療がうまくいく人にはがんに対する考え方や価値観、心構えや向き合い方に共通点があるとのこと。<br><br>

うまくいく患者さんは告知されてもがんを受け入れて必要以上に怖れなかったり、落ち込んでも引きずったりしないタイプの人が多いのだそうです。その他にも治療法を医者まかせにするのではなく自分で決定したり、いつも笑顔でいたり、趣味や好きなことをあきらめずに続けたりするところが共通しているといいます。こういったものごとに対する心の持ち方、考え方はマインドセットと呼ばれるそうで、心の持ち方は治療や予後に影響を及ぼすのだそうです。<br><br>

がんと告知されるとダメージを受けるのはあたりまえ。時には治療がうまくいかないこともあるかも知れません。でも、そんな時でも前向きな姿勢でいることが大切です。佐藤医師は一日に何度か鏡を見て笑顔を作ることを推奨しています。笑うことで考え方が前向きになり免疫力が高まることでからだががんに立ち向かうことができるからだそうです。
</p>


<h2>食事とがんとの関係性について</h2>
<p>本著では生活習慣の基本のひとつである食事についてデータを示しながら解説しています。食事とがんについては、これまでさまざまな研究が行われています。<br><br>

食事といえば、塩分を控えるとか肉類よりも魚類を多く摂った方がいいなど、糖尿病や高血圧の人であれば指摘された経験があると思います。これらのことはがんにおいても共通していえることだと佐藤医師はいいます。<br><br>

例えば、胃がんにおいては塩分摂取量の多い男性は少ない男性と比べてリスクが２倍以上も高かったという研究結果もあり、塩分を減らすことでがんのリスクを低減させることが示されているとのこと。また、防腐剤や保存料などを多く含む「超加工品」に関する大規模な研究からは、摂取割合が10％増加することで全てのがんの発症リスクが12％増加し、乳がんにおいては11％高まることが明らかになったそうです。<br><br>

そして、佐藤医師によると食事を摂るタイミングがポイントだといいます。特に夕食の時間が重要で、その日最後の食事を21時以降に摂る人の場合、乳がんに罹るリスクが1.5倍、前立腺がんのリスクは2.2倍高まることが報告されているそうです。また、夕食後2時間以上経ってから就寝したグループで乳がん、前立腺がんともに発症が低下するといった研究結果もあるそうです。
</p>


<h2>適度な運動と適正体重ががんの予防に</h2>
<p>食事と同様、運動もがんとの関連が指摘されている要因のひとつです。同著には、日本人約8万人を対象に行われた研究の結果が紹介されています。それによると運動量が多い人の場合、少ない人と比べてがんの発症リスクが男性で13％、女性で16％低いことがわかったそうです。がんの種類別でみてみると、男性では結腸がん、肝臓がん、すい臓がん、女性では胃がんにおいて運動によるリスクの低下がみられたとのこと。運動を定期的に行うことで血糖値の上昇やインスリンの分泌を抑えたり、肥満を予防したりする効果があると考えられているそうです。<br><br>

肥満は糖尿病や高血圧などの生活習慣病をはじめ、がんの発症リスクともなるため、適正体重を保つことが重要とされています。適正体重はＢＭＩで表され、標準的な数値は18.5～25未満。計算式は本著に記載してあるので、興味のある方は計算してみるとよいでしょう。<br><br>

いまでは生活習慣病のひとつといわれるようになったがん。日頃の生活習慣を改善することでがんのリスクを減らすことが可能です。本著では、食事や運動のほかにもタバコやお酒など嗜好品とがんとの関係についても解説されています。本著を参考に、がんにならない生活習慣を身につけてみてはいかがですか
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
</div><p>The post <a href="https://www.ganchiryo.com/book/book57.php">がんにならないシンプルな習慣</a> first appeared on <a href="https://www.ganchiryo.com">がん治療の情報サイト｜がん治療.com</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>その症状、がんのサインかも知れません</title>
		<link>https://www.ganchiryo.com/book/book58.php</link>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 25 Sep 2020 14:11:17 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>がんは日本人のふたりに一人が罹る病気となり他人事ではない時代となりました。未だに怖いイメージを持つ人もいるかも知れませんが、医学の進歩によりがんは死に至る病気ではなくなりつつあります。現在、全てのがんの五年生存率は66％ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>がんは日本人のふたりに一人が罹る病気となり他人事ではない時代となりました。未だに怖いイメージを持つ人もいるかも知れませんが、医学の進歩によりがんは死に至る病気ではなくなりつつあります。現在、全てのがんの五年生存率は66％以上となっていますが、それでも早期発見がなにより重要。<br><br>

同著は現役の外科医である佐藤典宏医師が、がんの早期にみられる症状についてがん種別にまとめ　たもの。見逃してはいけない初期症状のサインのほか、がんを取り巻く現状や罹患のリスクを高める危険因子などについても解説されています。がんのことを理解してがんの早期発見に役立ててほしい一冊です。
</p>


<h2>早期発見が何より重要</h2>
<p>がんは初期の段階で見つけることがとても大切です。早期発見することで治療の選択肢が広がり、臓器によっては完治することも可能となりました。しかし、早期発見するためにはからだに現れる初期症状に気づかなければなりません。そこで佐藤医師が早期発見につながる症状を各臓器別に解説したのが本著です。<br><br>

例えば、日本人に増加している大腸がん。最近は罹患者数が増加の一途をたどっており、患者数は男性第3位、女性では第2位となり、全体ではこれまで患者数が多かった胃がんや肺がんを抜いて第1位となりました。大腸がんといえば、血便や下血、便が細くなるといったような症状が現れることがありますが、その他にもリスク因子としては家族歴をはじめ、肥満や糖尿病など生活習慣病とも深く関与しているため、このような基礎疾患の有無にも注意することが必要であると佐藤医師はいいます。また、がんができた部位によっては症状がでにくいこともあるため、特にリスク因子のある人の場合は大腸内視鏡検査を定期的に行うのが良いそうです。<br><br>

一方、やはり増加傾向にあり女性に増えているのが乳がんです。乳がんは40-50代に多く発症し、女性が罹患するがんの一位なのだとか。しかし、ステージ1の10年生存率は96.1%ととても高く、早期発見できれば治る可能性が非常に期待されているがんとのこと。<br><br>

乳がんはその多くが胸のしこりで発見されます。つまり他のがんと異なり、乳がんは自分で見つけることができるがんでもあるのです。佐藤医師は、月に一度は胸にしこりがないか自分でセルフチェックすることを推奨しています。
</p>


<h2>正しい知識でがんを正しく恐れる</h2>
<p>佐藤医師は外科医になって25年以上のベテラン医師。これまで多くのがん患者さんを見てきたといいます。手術可能で早期の段階でがんが発見される患者さんがいる一方で、どうしてもっと早くに受診しなかったのだろう、と思うような患者さんもいたとのこと。<br><br>

患者さんによっては「数ヶ月前からお腹が張っていたけれど我慢していた」という方や「一年前から便に血が混じることがあったけれど痔だと思っていた」など、勝手な思い込みで、せっかくがんのサインに気づいていても発見が遅れてしまうケースも少なくなかったそうです。そして患者さんたちに共通しているのが後悔の念なのだといいます。<br><br>

がんが怖いのは初期には症状がほとんど現れないこと。なかには全く無症状のまま進行することもあるのだといいます。しかし、そんな時でもなにがしかのサインが出ていることは少なくないそうです。そのサインにいち早く気付いて受診するか、見逃してしまうかが命の分かれ目となってしまうこともあると佐藤医師は話します。
</p>


<h2>医療機関選びも重要なポイント</h2>
<p>本著では、がんの初期症状のほか、がんと診断されたときのポイントについても解説されています。佐藤医師によると、がん治療は病院選びで将来を左右されることがあるのだといいます。<br><br>

医療機関として設備が整っているか、手術や治療実績が十分であるかなどの他、無理なく通える場所にあるかどうかという点もポイントになるとのこと。そして医師や看護師などスタッフの印象や相性などもチェックするよう勧めています。<br><br>

がん治療はがん種によっては5年、10年と長くかかる場合も少なくありません。一旦治療が始まると病院を変わることも簡単ではありません。十分な情報の収集は希望する治療への第一歩。本著を参考にしてみてはいかがですか。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
</div><p>The post <a href="https://www.ganchiryo.com/book/book58.php">その症状、がんのサインかも知れません</a> first appeared on <a href="https://www.ganchiryo.com">がん治療の情報サイト｜がん治療.com</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方</title>
		<link>https://www.ganchiryo.com/book/book59.php</link>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 25 Oct 2020 05:49:45 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>著者の関本医師は、これまで1000人近くの患者さんを看取ってきた緩和ケア医。そんな関本医師は2019年の秋にステージ4の進行がんと診断されます。本著は、進行がんと告知された著者が命や仕事、生きる意味や目的、そして運命など [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ganchiryo.com/book/book59.php">がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方</a> first appeared on <a href="https://www.ganchiryo.com">がん治療の情報サイト｜がん治療.com</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>著者の関本医師は、これまで1000人近くの患者さんを看取ってきた緩和ケア医。そんな関本医師は2019年の秋にステージ4の進行がんと診断されます。本著は、進行がんと告知された著者が命や仕事、生きる意味や目的、そして運命などについて素直な気持ちを綴ったもの。命に限りがあることを知った著者の葛藤や家族、仕事への想い、患者になってはじめて感じたことなど、その時々の心情がまとめられています。
</p>


<h2>緩和ケア医ががんと宣告されて</h2>
<p>関本医師が異変に気づいたのは2019年10月のこと。長引く咳や体調の不良を感じて胸部CT検査を受けることになりました。C T検査の結果、肺に4センチほどの腫瘤の影が画像に映っていたのが関本医師にもわかったといいます。それをみた瞬間、もう手術できる状態ではない。医師であるからこそわかる不安に直面します。さらに詳しい検査を受けると、肺がんのステージ4と診断されます。しかも脳への多発転移も発見されました。<br><br>

それまで緩和ケア医として多くの患者さんを看てきた関本医師でしたが、自分のこととなるとやはり動揺を隠すことはできなかったといいます。また、ベテランの緩和ケア医である関本医師のお母様も同様に、息子のこととなると冷静さを保つことはできなかったそうです。<br><br>

診断後の病院選びのことや家族との向き合い方など、その時その時の気持ちが飾らないことばで表現されています。
</p>


<h2>残り2年の生き方</h2>
<p>肺がん、ステージ4。脳への多発転移。生存期間の中央値が2年と知った関本医師がはじめたのがフェイスブックです。43歳の誕生日を迎える前日のことでした。これからは今までと同じ生活を送ることは難しいこと、仕事の優先順位や付き合い方が変わること、がんであることを隠して生活することは不可能と感じたことなどから、がんを公表することにした関本医師。<br><br>

がんと宣告された当時、9歳と5歳だった子どもたちにも自身のがんのことを伝えます。それは、関本医師が患者さんにそう伝えてきたことでした。<br><br>

病院で迎えた43歳の誕生日。脳幹や小脳といった脳のデリケートな部位への転移だったため、「サイバーナイフ」の治療を受けることになり、その翌週には抗がん剤治療も行われました。完治が望めないステージ4のがん。関本医師にとってのテーマは「これから先、どう生きるべきか」ということ。そして望むことは残された時間を「自分らしく生きること」でした。
</p>


<h2>死について</h2>
<p>　死ぬこと自体は怖くないという関本医師。ただ、本来ならご自身や奥様のご両親を看取ることが使命と思っていた著者にとって、それが叶わないかもしれないことは無念で仕方ないことはいうまでもありません。<br><br>

著者も母親のあとを継いで医師になったように、心のなかでは息子さんにもクリニックを継いでほしい。でも、まだ5歳。関本医師のもどかしい心情が見え隠れします。また、将来に描いていた諸々の夢のこと。例えば、娘さんの結婚式で歌を歌うことだったり、息子さんの結婚式でスピーチをしたりすることなど、そんなあたり前に誰もが抱く夢さえも手の届かない遠い存在となってしまった現実を突きつけられます。<br><br>

43歳。まだまだやりたいことは山のようにあるはず。しかし、死と直面したいま、考えなければならない優先順位もこれまでとは異なります。そのなかでも、一番気がかりなことは、著者がいなくなった後の家族の生活費のことでした。シミュレーションをすると、とりわけ大きく占めていたのが教育費だったとのこと。<br><br>

がん治療にかかる費用も患者になってはじめて知った著者。サイバーナイフにかかった費用や入院費などについても同著のなかで触れています。家族に少しでもお金を残さなければならないという思いの中で、このままダラダラと治療費だけがかさむのなら、早くお迎えが来てくれた方がいいのではないか、長生きすることはその目的に反するのでないか、そんな諸々の感情が去来します。<br><br>

そんな中で、著者にとって生きるモチベーションとなっているのは、がん患者さんたちに役に立つ生き方の参考になるようなものを残すこと。前向きに生きる関本医師の姿に元気をもらえる一冊です。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
</div><p>The post <a href="https://www.ganchiryo.com/book/book59.php">がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方</a> first appeared on <a href="https://www.ganchiryo.com">がん治療の情報サイト｜がん治療.com</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>僕のコーチはがんの妻</title>
		<link>https://www.ganchiryo.com/book/book60.php</link>
					<comments>https://www.ganchiryo.com/book/book60.php#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 28 Dec 2020 19:36:23 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[がんの不安]]></category>
		<category><![CDATA[がんの治療について]]></category>
		<category><![CDATA[がん心理の推移]]></category>
		<category><![CDATA[家族介護者とがん]]></category>
		<category><![CDATA[皮膚がん]]></category>
		<category><![CDATA[肝細胞がん]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>著者の藤井満氏は、元朝日新聞社の記者。2017年7月に妻の玲子さんが進行性のメラノーマと診断されます。子どものいない50代夫婦。結婚以来、家事も料理もしたことのない著者は妻から料理を教えてもらうことになります。 生きるこ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>著者の藤井満氏は、元朝日新聞社の記者。2017年7月に妻の玲子さんが進行性のメラノーマと診断されます。子どものいない50代夫婦。結婚以来、家事も料理もしたことのない著者は妻から料理を教えてもらうことになります。<br><br>

生きること＝食べること。料理の猛特訓を受ける様子ととともに最愛の妻との日々が綴られます。巻末には玲子さんから教えてもらった「鬼コーチレシピ」と題するレシピ集が料理の写真とともに掲載されています。<br><br>

同著は朝日新聞デジタル版に掲載された人気連載記事を書籍化したもの。時に漫才のような会話の中にも夫婦愛のつまった闘病の記録です。
</p>


<h2>メラノーマと診断された妻のためにはじめた家事</h2>
<p>長期休暇で海外にいた著者に父親の逝去の知らせが届いたのは2017年7月のことでした。急遽、日本に帰国した藤井氏。出迎えに来た妻の玲子さんの鎖骨にあるほくろが、旅に出る前よりも大きくなっていることに気が付きます。<br><br>

父親の葬儀を終えてひと段落したところで妻に病院への受診を促します。検査の結果、メラノーマ（悪性黒色腫）と診断されます。ステージ2Bの進行がんでした。<br><br>

著者は家事を教えてほしいと頼みますが、それは治療で玲子さんの体調が悪い時に自分が家事をするためでした。<br><br>

それから玲子さんの猛特訓がはじまります。最初に出されたレシピは「なすと豚肉とピーマンのこってり炒め」。野菜を切る順番からまな板の使い方、食器の片付け方やシンクの掃除に至るまで、ことこまかい玲子さんのダメ出しが入ります。

関西弁で、時に漫才のように掛け合うふたり。料理をしている時間だけは、病気のこともこれからのことも忘れられる瞬間でした。
</p>


<h2>患者や家族は孤独</h2>
<p>主治医の説明によると、転移はしていないものの腫瘍の大きさが4ミリを超えているため、内蔵への転移の可能性はゼロではないとのことでした。そこで著者はがん相談センターなどに電話をして情報を集めます。その中でたどりついたのが国立がんセンターの「希少がんセンター」でした。今後、治療の選択に迷った時にセカンドオピニオンを受ける病院の見つけ方などを教えてもらうことができました。<br><br>

そんな中で藤井氏が感じたことは、相談センターはがん患者や家族の心まで支えてくれるものではないということでした。そんな時にみつけたのが患者会の存在でした。気持ちが救われたと感じた著者でしたが、投稿ブログなどが途中でとぎれていてこわい、と入会をためらう玲子さん。著者はひとりで患者会に入会します。
</p>


<h2>妻が遺してくれたもの</h2>
<p>翌年の2月、肝臓への転移が判明します。動揺する著者とは対照的に玲子さんは冷静です。でも、それは冷静さを装っていただけなのかも知れません。結婚20周年を翌年に控えた夫婦。玲子さんは夫に「20年間しあわせだった」と伝えます。でもふたりは決して翌年の結婚記念日のことを口には出さず、記念写真を撮りにいったり、さらなる料理の特訓にはげんだりします。妻の家事の負担を少しでも減らそうと料理を習いはじめた著者でしたが、転移を知った玲子さんは自分がいなくなった後のことを考えるかのように、夫に家事をたたきこみます。<br><br>

「1年ってあっという間やね」とつぶやく玲子さん。<br><br>

1年前は二人でジョギングしながら花を愛でていたことを思い出す著者。同じ風景がまったくちがって見えると著者はつぶやきます。<br><br>

玲子さんは3月に再び入院します。著者はその日から玲子さんへ毎日手紙を書くことにしました。ふたりの会話には料理の話題が絶えません。どんな料理を作るのか、作り方やレシピのポイントなどが玲子さんから夫である著者に伝えられます。それは玲子さんが治療のため入院している時でも途絶えることはありませんでした。<br><br>

やがて、これ以上の治療はできないと医師に告げられ、自宅での療養に入ります。訪問看護やヘルパーさんに入ってもらいながら、自宅での最期を迎えます。<br><br>

玲子さんの死後、机の中からみつけた妻からの手紙。夫を思う玲子さんの気持ちには胸を打たれます。<br><br>

著者である藤井氏は根っからの自由人。玲子さん亡き後、この連載を完結すると新聞社を退社し、供養のためお遍路に出掛けます。そこはかつて玲子さんと共に訪れた場所でもありました。悲しみや寂しさを胸に「今・ここ」を生きる藤井氏。<br><br>

料理や家事を通して、お互いを思いやる気持ちにあふれた一冊です。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
</div><p>The post <a href="https://www.ganchiryo.com/book/book60.php">僕のコーチはがんの妻</a> first appeared on <a href="https://www.ganchiryo.com">がん治療の情報サイト｜がん治療.com</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>ラジエーションハウス 1巻</title>
		<link>https://www.ganchiryo.com/book/book75.php</link>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 15 May 2022 01:37:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[がんの治療について]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>病気は正確な診断によってはじめて適切な治療を行うことが可能となります。体調が悪くなって病院を受診した際に病状を説明してくれるのは主治医ですが、その背後には診断という重要な役割を担っているさまざまな職種の医療スタッフが存在 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>病気は正確な診断によってはじめて適切な治療を行うことが可能となります。体調が悪くなって病院を受診した際に病状を説明してくれるのは主治医ですが、その背後には診断という重要な役割を担っているさまざまな職種の医療スタッフが存在しています。<br><br>

同著は放射線技師を主人公にしたストーリーで、テレビドラマ化されたマンガの原作本です。診断というシリアスな現場で繰り広げられる出来事が主人公の目を通して描かれた作品です。
</p>


<h2>診療放射線技師ってなに？</h2>
<p>レントゲン検査は学校検診などでもおなじみの検査なので、誰もが一度は受けたことがあると思います。その撮影を行っているのが診療放射線技師です。レントゲン検査とは、いわゆるエックス線を用いた検査のことで、診療放射線技師は胸部のレントゲン撮影をはじめ、バリウムによる胃の造影検査やマンモグラフィー検査などあらゆる診断に関わる検査の一役を担っているのです。<br><br>

本著の主人公は診療放射線技師の五十嵐唯織28歳。ストーリーは、主人公の唯織が撮影された画像に対する意見を求められた際に、意見の相違から上司の感情を害してしまい、失業してしまうところからはじまります。<br><br>

人とのかかわりが苦手だと語る主人公。人とどのように関わればいいのか、人と接する仕事は向いていないのではないか、そんな悩みに直面します。職探しをはじめる主人公。そんな時、目にした求人募集で元気を取り戻します。というのも、その募集は幼なじみだった甘春杏の父親が経営する病院での放射線技師の求人だったからです。病院のサイトをみると杏は子どもの頃に語っていたとおり、父親の後を追って放射線科医になり、医師として働いていたのです。
</p>


<h2>日米で異なる医療職の認識</h2>
<p>新しい職場では個性豊かな診療放射線技師たちが唯織と新人で採用された広瀬裕乃を歓迎します。唯織は甘春杏と再会を果たしますが、杏は気づいてはくれません。それどころか、かけられたことばは「マニュアル通りに写真を撮ってくれればそれでよい」というものでした。画像撮影後は自分が診断するから、と。<br><br>

甘春総合病院で病院長を務めているのは大森渚。アメリカでの留学経験があり、杏に次のようなことを話します。アメリカでは放射線科医、病理医、麻酔科医の3分野が重要視され、人気も地位もある職業であること。特に放射線科医は、病院内の全ての患者の画像を読影して診断するという重要な役割を担っており、その診断によって病院の質が決まるといっても過言ではないといわれていること。それに対して日本では、医者といえば臨床医など手術を行う外科医のイメージが強く、放射線科医や病理医、麻酔科医などは注目されることもなく、実際になり手も少ないのが現状であること。<br><br>

そして、良質な画像があって初めて正確な診断ができ、その良質な画像は技師の力量にかかっているのだと病院長の大森渚は力説します。それに対して杏は、放射線技師はマニュアルにそって撮影するだけであり、放射線科医の診断能力こそが病院の質を決めるのだと反論するのでした。そんな時、病院内でひとりの患者が倒れます。検査のためにCTとMRI検査が行われましたが、金属アーチファクトによって病巣を正常に写し出すことができません。これによって、ストーリーはまた新たな展開を迎えます。
</p>


<h2>診断を担当する医療職</h2>
<p>病院には診断を専門とするさまざまな職種が存在しています。細胞や組織を診断する病理医や臨床検査技師、レントゲン検査や超音波検査を行う診療放射線技師のほか、診断を専門に行う放射線診断医など、表だって注目されることはないものの、診断という非常に重要な役割を担っている医療スタッフによって行われているのです。手術中に行われる術中迅速診断では病理医が手術中にがんの有無や悪性度を診断することもあり、その診断結果によって術式が変更されるということも。<br><br>

同著は、そんな裏方ではあるけれど重要な役割を果たしている職種のひとつ放射線技師が主人公のストーリー。テレビドラマ化された原作本です。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
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			</item>
		<item>
		<title>ラジエーションハウス 2巻</title>
		<link>https://www.ganchiryo.com/book/book76.php</link>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 15 May 2022 03:35:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[がんの治療について]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>病気は正確な診断ができてはじめて適切な治療を行うことができます。病院を受診すると、主治医から病状や治療方針を聞くことがほとんどですが、どのような治療を行うのか決めるためには、病状を正確に判断することが求められます。その判 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>病気は正確な診断ができてはじめて適切な治療を行うことができます。病院を受診すると、主治医から病状や治療方針を聞くことがほとんどですが、どのような治療を行うのか決めるためには、病状を正確に判断することが求められます。その判断の基本となるのがレントゲンをはじめとする放射線などを用いた検査です。<br><br>

同著は放射線技師を主人公にしたストーリーで、テレビドラマ化されたマンガの原作本です。診断というとても重要な役割を果たしている現場で繰り広げられる出来事が主人公を通して描かれています。
</p>


<h2>見えないものをみる</h2>
<p>本著の主人公は診療放射線技師の五十嵐唯織28歳。放射線技師とは、レントゲンやCTといった放射線を用いた検査を行う専門職のこと。病気の診断には欠かせない重要な職種のひとつです。<br><br>　

連載の第2話では、唯織が前の職場を解雇された日の帰りに河原で出会った写真家の男性菊島が、甘春病院に入院してきたところから始まります。河原で唯織は彼から星の写真を見せてもらいます。肉眼ではみえないといわれている５等星でしたが、唯織は難なくモニターに写っている５等星をみつけることができたのです。頭痛を訴えている菊島に唯織は言葉をかけます。「頭痛を甘くみないで。病院に行ってくださいね」と。
</p>


<h2>ボリビアでの写真</h2>
<p>写真家の菊島が病室にいるのに気づいた唯織は、また星の写真をみせてもらいます。そこにはボリビアのウユニ塩湖で撮影したという星が写っていました。雨季の限られた一時期だけにみられるという光景。そこにも肉眼では見えない星が写っていました。昨年久しぶりに訪れたという菊島は、撮影にあたっては現地に泊まり、現地の人と同じ食事を摂り、地元に溶け込んだと語ります。そんな菊島が気がかりになっていることは、近く結婚するという娘からウユニ塩湖でふたりの写真を撮ってほしいといわれ、撮影を約束したことでした。MRI検査を受けたものの、銀歯による金属のアーチファクトにより病巣が写らないということを聞いた唯織は、自分に撮らせてほしいと申し出ます。
</p>


<h2>患者の全体像をとらえる</h2>
<p>早速、画像のプログラミングの設定を変更する唯織。隣にいる同僚は「勝手にそんなことして大丈夫か」と不安げな様子です。唯織がパソコンで画像処理をしている最中、菊島は激しい頭痛を訴えていました。読影室では甘春医師たちが治療方針について意見を交わしています。菊島は以前脳動脈瘤手術でクリッピングの既往があるため、再破裂したのではないか。そうであればすぐに処置をしなければなりません。しかし、診断の要となる画像はアーチファクトで正確な診断を下すことが出来ません。診断を迫られる放射線科医の甘春医師は造影剤を使うことを決断します。造影剤を使うと重篤な副作用が出るかもしれません。それでも命にかかわる脳動脈瘤の再破裂治療を優先したのでした。<br><br>

MRIは磁石の磁場を使って撮影する検査装置。唯織は、臨床で用いる画像とは違う隠された画像といわれる位相画像の描写を試みます。これは通常であれば使われることもなく捨てられてしまう画像とのこと。しかし、元の画像の欠けた部分を補正できるもの。そしてようやく唯織は隠れた画像の描写に成功します。手術室では菊島のオペが始まろうとしていました。そんな時、唯織の元にやってきたのが医師の鏑木でした。そこには脳動脈瘤の再破裂とは別の画像が描写されていたのです。<br><br>

患者を診るとはどういうことか。画像だけでなく、患者の全体像を注意深く観察することの大切さを伝えてくれる内容です。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
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			</item>
		<item>
		<title>ラジエーションハウス 4巻</title>
		<link>https://www.ganchiryo.com/book/book78.php</link>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 11 Jun 2022 01:44:10 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[がんと医師との付き合い方]]></category>
		<category><![CDATA[がん患者との接し方]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>からだに現れる症状を医師に上手く伝えられないという人は少なくありません。そんな時には医師以外の医療スタッフに伝えてみることも大切です。医師には話せなくても看護師や検査を担当するスタッフになら話ができるという人は多いはず。 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>からだに現れる症状を医師に上手く伝えられないという人は少なくありません。そんな時には医師以外の医療スタッフに伝えてみることも大切です。医師には話せなくても看護師や検査を担当するスタッフになら話ができるという人は多いはず。特にレントゲンなど診断に直結する部署のスタッフであれば患者の訴えをより身近に聞くことも可能です。<br><br>

ラジエーションハウス第4話では、患者が発したことばをしっかり受け止めたことで、レントゲン撮影に反映でき、正確な診断へとつながったというストーリー。検査を担当した放射線技師の広瀬裕乃は、患者と自分を重ね、何とか治すことができないか、そんな想いが患者を救うことになりました。
</p>


<h2>最後のライブ</h2>
<p>第4話は、放射線技師の広瀬裕乃がX線検査室の前の椅子に座っている患者にことばをかけるところからはじまります。椅子に座っていたのは患者の坂元美月。裕乃は前日、病院内で美月とぶつかり、美月からきつい言葉を浴びせられたばかりでした。すっかり自身をなくした裕乃は、自分には技師の仕事は合わないのではないか、と悩みます。<br><br>

椅子に座っているのが、昨日ぶつかった患者であることに気づいた裕乃は、再度前日のことを謝ります。すると美月も言い過ぎたと謝罪。お互いの気持ちが打ち解けていきます。さらにふたりの気持ちを近づけたのは、美月が聴いていた音楽でした。それは裕乃にとって思い出の曲であり好きな曲でもあったからです。<br><br>

音楽の話題で話がはずむふたり。美月はバンドでギターを担当していて、近くライブを開く予定になっていることを裕乃に話すのでした。<br><br>

バンドは高校時代に同級生と結成し、プロを目指したものの芽が出ないまま気がつけば大学4年となっており、プロの道は諦め、美月は地元に帰って音楽の先生に、そしてみんなそれぞれの道に進むことになったのでした。その前に、と計画された最後のライブ。ライブまであと2週間という大事な時に、美月は肩を痛めてしまい演奏が思うようにできなくなります。肩を治そうと病院を受診した美月でしたが、原因はわからないままでした。
</p>


<h2>重なる想い</h2>
<p>裕乃は美月の話を聞きながら、学生時代の自分の姿と重ねていました。学生時代、バレー部のエースアタッカーだった裕乃。高校生活最後となる全国大会の直前に、全治８ヶ月のケガをして試合に出場できなくなったという辛い思い出でした。特にバレーが強い高校というわけではなかったものの、みんなで最後までがんばろうと話していた矢先のことだっただけに裕乃のショックは大きかったのです。全国大会の予選は敗退し、決まっていた大学の推薦も流れてしまいました。<br><br>

そんな過去が思い出され、美月に同じ思いはさせたくない、と裕乃は思ったのでした。<br><br>

美月のレントゲン撮影を担当することになった裕乃は、美月の病気の原因が何なのか判明できるよう、撮影にあたります。病因究明の可能性を最大限に引き出せるように、そして読影をする医師の診断に繋げられるようにと撮影に取り組んだのでした。
</p>


<h2>患者の声を受け止めてみえてくるもの</h2>
<p>カンファレンスルームでは、杏をはじめとする放射線科の医師を交えての読影が行われていました。しかし、医師たちは画像からは異常がみられないと判断。それでも裕乃は、患者には大切な想いがあること。そして早い原因の解明を望んでいることを杏に伝えます。「何とかしてあげてほしい」と。<br><br>

その想いを受け止める杏。頭に浮かんだのは唯織のことでした。「五十嵐さんの意見も聞きたい」という杏のそのことばに裕乃は唯織を呼びに向かいます。唯織は美月の再撮影を提案していた本人でもありました。唯織はすぐに画像がトリミングされていることに気づきます。トリミングは裕乃の先輩技師が気を利かせて行っていたものでした。<br><br>

唯織は撮影した裕乃に、何故、肩だけでなく、広い範囲を撮影したのか？と尋ねます。<br>
「患者が肩だけでなく、背中の方にかけて痛そうにしていたから」と答える裕乃。それを聞いてトリミング前の画像に戻し、その周辺の画像に注目する唯織。すると撮影条件が肩の関節にあてられていたため、わからなかった病変があらわれてきたのです。肩の痛みだけでは疑うことは難しい疾患でした。<br><br>

治療を終えてライブに出ることができた美月は、「最高のラストを飾ることができ、悔いなく新しい一歩を踏み出すことができる」と裕乃の携帯にメッセージを送ります。夜勤でライブに行けなかった裕乃は、そのメッセシージをみて涙ぐむのでした。<br><br>

診察を受ける時に患者は医師としか話をしませんが、診断が下されるまでには、医師以外の多くの医療スタッフが関与しています。治療はチームで行うもの。患者として診察を受ける側にも知っていてほしい内容です。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
</div><p>The post <a href="https://www.ganchiryo.com/book/book78.php">ラジエーションハウス 4巻</a> first appeared on <a href="https://www.ganchiryo.com">がん治療の情報サイト｜がん治療.com</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>ラジエーションハウス 7巻</title>
		<link>https://www.ganchiryo.com/book/book81.php</link>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 10 Sep 2022 08:23:04 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ganchiryo.com/?p=6232</guid>

					<description><![CDATA[<p>院長室で大森と唯織が話しをしているところを偶然に聞いてしまった杏。その内容は杏にとって衝撃的な物でした。どうしてそんな大切なことを隠しているのか気になるものの、聞き出すことができません。そんな折り、ラジエーションハウスで [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ganchiryo.com/book/book81.php">ラジエーションハウス 7巻</a> first appeared on <a href="https://www.ganchiryo.com">がん治療の情報サイト｜がん治療.com</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>院長室で大森と唯織が話しをしているところを偶然に聞いてしまった杏。その内容は杏にとって衝撃的な物でした。どうしてそんな大切なことを隠しているのか気になるものの、聞き出すことができません。そんな折り、ラジエーションハウスでは大変な出来事が起きてしまいます。ここでもまた唯織に助けられた杏。杏の中で唯織への印象が微妙に変化していきます。</p>

<h2>唯織が医師免許を持っていることを知った杏は…</h2>
<p>第七話は院長の大森渚と唯織が院長室で話をしているシーンからはじまります。ふたりの話を聞いてしまった杏。この時、はじめて唯織が医師免許を持っていることを知るのです。何故、医師免許を持っていることを隠しているのか、どうして教えてくれなったのか、納得がゆかず、イライラする杏。こんな気持ちになるくらいなら、あの時、部屋の中に入っていくべきだったと思ってみたり、感情にまかせてそんなことをしなくてよかったと思ってみたり、気持ちがゆれ動きます。<br><br>

一方、何も知らない唯織は、頑張ってきてよかったと自己陶酔する中で、前日に受け取った荷物のことを思い出します。小説を読み終えたら開けようと思っていたものの、忘れていたのでした。荷物はピレス教授からのものでした。そういえば、数日前に荷物を送ったからと教授からメールが届いていたことを唯織は思い出すのでした。</p>

<h2>AIを活用した読影システム</h2>
<p>ピレス教授から送られてきたのはタブレットでした。タブレットの中には教授からのメッセージが録音されていました。そのメッセージを聞く唯織。メッセージには、ピレス教授がAIを活用した新しいタイプの読影システムを作ろうとしていること。そして唯織にその開発に協力してほしいという内容のものでした。<br><br>

このシステムが構築されれば、世界中どこにいても、たとえ放射線科医がいなくても質の高い診断を受けられるようになる可能性があるとピレス教授は説明するのでした。ただ一方で、AIの誕生によって仕事を奪われるのではないかと心配する人もいるかも知れないこと。それに対してピレス教授は、AIの進化によって仕事が効率化し、それによって時間的な余裕ができる分、新たに挑戦できる機会が増えることになると持論を述べるのでした。ピレス教授の熱意に共感した唯織は協力することに。</p>

<h2>クエンチ発生</h2>
<p>甘春病院のカンファレンスルームでは症例検討会が行われていました。発表者である杏が取り上げたのは、9日前に急性痙攣疑いで救急搬送されてきた3歳の女の子。杏が担当している患者でした。搬送時のCT検査では異常はみられなかったものの、3日後のMRI検査で急性脳症に特徴的なブライトツリーアピアランスという所見が現れたため治療を行っているケース。そして、この日、治療効果を確認するためのMRI検査が行われることになっていました。<br><br>

検査時間になり、女の子はMRI検査のため検査室に入ります。検査室の中には杏が一緒に入ることになりました。MRIの画像撮影が終わった時、何やら大きな音が響き、煙のようなものが立ちこめてきたのです。同時に、検査機器が固まってしまいます。警備からは火事かもしれないとの連絡が入ります。その状況に気づいた唯織はクエンチが発生していると指摘します。<br><br>

クエンチとは、装置を冷却するためにMRIの中に入っている液体ヘリウムが何らかの原因で爆発的に気化すこと。クエンチが起こると、ヘリウムが700倍にも膨れあがってしまうというのです。<br><br>

検査室の中は気圧が上昇してしまうため、ドアが開きません。中に閉じ込められてしまった女の子と杏。ヘリウムが充満して酸素濃度が下がりはじめます。杏は酸素マスクを女の子に装着させますが、酸素濃度の減少にはおいつきません。<br><br>

室内の酸素濃度が10%になると失神などを起こし、6%になると呼吸停止や心臓停止に陥ってしまうといわれているそうです。早くドアを開けなければふたりを助けることができません。あわてるラジエーションハウスのスタッフ。機転をきかせて唯織は、鏑木が大事にしているという、賞を受賞した時にもらった丈夫そうなトロフィーで検査室の窓ガラスを割るのに成功しました。そしてふたりを無事に助け出すことができたのです。</p>

<h2>懐かしい記憶</h2>
<p>クエンチが起こる前に撮影されていた画像から女の子は異常がなかったことことが判明しチームは一安心しました。<br><br>

経過観察のため病院で一晩を過ごした杏。ベッドの傍らには居眠りをしている唯織の姿がありました。杏は唯織が何故医師免許を持っていることを隠しているのか気になって仕方ありません。その理由を聞きたいと思う反面、医師であることが判明すると自分の前から姿を消してしまうのではないか。理想とするチームの形が実現するかもしれないと思いはじめていた杏は、そんな不安から聞き出すことができずにいるのでした。<br>
そんな思いと同時に、杏は何故かわからないけれど、唯織に何か懐かしい気分を感じはじめていたのです。<br><br>

幼い頃に幼なじみと交わした約束。<br>
「イオリは放射線技師になって私のお手伝いをするんだよ」<br>
遠い記憶が夢の中の出来事のようによみがえっていたのでした。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
</div><p>The post <a href="https://www.ganchiryo.com/book/book81.php">ラジエーションハウス 7巻</a> first appeared on <a href="https://www.ganchiryo.com">がん治療の情報サイト｜がん治療.com</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>ラジエーションハウス 6巻</title>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 10 Aug 2022 15:06:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>診断という重要な役割を担っている放射線科では、医師と放射線技師がチームとなって診断にあたります。実際に診断を行う場面を目にすることはありませんが、私たちの知らないところで、より正確な診断に向けて様々な取り組みが行われてい [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>診断という重要な役割を担っている放射線科では、医師と放射線技師がチームとなって診断にあたります。実際に診断を行う場面を目にすることはありませんが、私たちの知らないところで、より正確な診断に向けて様々な取り組みが行われているのです。
</p>


<h2>医師と技師の住み分け</h2>
<p>第六話は、診療部長の鏑木医師と院長である大森渚医師の会話からはじまります。診療放射線技師に読影をさせることに否定的な鏑木は、技師による読影は医師法違反であると忠告します。それに対して大森は、技師はあくまでも所見を述べているに過ぎず、診断は医師が行っているため問題はないと突っぱねるのでした。医師には医師の責任があり、技師には技師の責任があるということを強調し、何かあった時には自分が責任をとると断言したのでした。<br><br>

おもしろくない鏑木は唯織には何か秘密があるのではないか、と唯織に関する情報を集めはじめるのです。
</p>


<h2>院長大森の想い</h2>
<p>鏑木は、唯織が職場を転々としていたため履歴書をみることもなく不採用にしましたが、唯織は医師免許を持ちながら技師として甘春病院の求人に応募していたのです。大森は留学中に高名な教授の講義の席に唯織がいたことを覚えていました。しかも唯織は教授に一目おかれた存在だったのです。大森は不採用となった唯織に連絡をとり、技師として採用。採用された唯織は、医師免許を持っていることは内緒にしてほしいと頼みます。病院側も唯織の希望通り、医師であることは伏せていたため、唯織は技師として勤務をはじめたのでした。<br><br>

大森は循環器内科を専門とする医師。この領域では薬物が治療のメインでしたが、IVRという技術によって心臓カテーテル治療が可能となり、大森はIVRの実績を重ねてきました。それまでにはない新しい技術が登場してきたことで、診療科の横のつながりの必要性を感じるようになっていたのでした。<br><br>

領域や職種による住み分けが重要であることは否定しないものの、専門家の壁が厚いことは患者のためにはならないという考えを持っていたのです。そんな背景もあり、大森は唯織の存在が今後の医療界を変えてくれるのではないか、そんな期待を抱いていたのでした。
</p>


<h2>治療におけるチーム医療</h2>
<p>鏑木は、唯織がきてからというもの、杏と技師との距離感が近くなったことに自分の存在価値が薄れているのではないかと感じていました。そんな時、鏑木の存在感を示す絶好のチャンスが到来するのです。<br><br>

その日、鏑木は学会の講演のため病院を留守にすることに。鏑木医師といえば骨軟部腫瘍の第一人者として知られた存在でした。留守を任されたのは杏と嘱託の医師だけです。そこへ救急搬送されてきたのが消化管出血の疑いがある45歳の患者でした。仕事中にめまいを訴え搬送されてきた男性は会社の社長で、カルテには大腸がんの既往がありました。杏たちは、出血は大腸がんによるものと仮説を立て診断を進めます。造影検査で大腸がんによる出血と判断し、止血するも出血はとまりません。そうこうしている間にも血圧が低下していきます。出血を止めるためにはIVRしかないことはわかっていても、杏はひとりで施術した経験がありません。嘱託の医師も転科してきたばかりで同様に経験がありませんでした。鏑木医師の帰りを待つ時間的な余裕もなく、杏は自らIVRを行うことを決断するのでした。<br><br>

患者に付き添ってきた社員からは社長がいないと会社が回らない、何とかしてほしいと懇願される杏。自分にできるだろうか。杏の不安が高まるなか唯織は自分がサポートすると伝え、杏も施術へと踏み切るのでした。<br><br>

その時、ちょうど病院に訪れていた医療器機メーカーで営業を担当している武田が、この状況を鏑木に連絡するのです。この時こそ自分の存在をアピールできると考えた鏑木は懇親会への参加を断り病院へと引き返すのでした。<br><br>

鏑木不在の中行われるIVR。本著ではIVRの詳しい解説も記載されているので、IVRとはどんなものなのかもわかります。<br><br>

診断は時に一刻を争うことがあります。瞬時の判断が命を左右することも決して少なくありません。診断に限ったことではありませんが、医療というのはチームで行うもの。それぞれの職種が専門性を最大限発揮することで、より良い医療が実現するのです。<br><br>

今回のストーリーは、医療におけるチームワークの重要性が体現できる内容です。日々病院内で繰り広げられているチーム医療について理解できるかもしれません。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
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			</item>
		<item>
		<title>ラジエーションハウス 5巻</title>
		<link>https://www.ganchiryo.com/book/book79.php</link>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 05 Jul 2022 11:24:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[がんと医師との付き合い方]]></category>
		<category><![CDATA[がん患者との接し方]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>家族が突然亡くなった時、その原因を知りたいと思うのは当然のことです。これまでは、からだにメスを入れて解剖を行うことで死因の究明が行われていました。しかし医療技術の進歩により、からだにメスを入れずともAiを用いることで、よ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>家族が突然亡くなった時、その原因を知りたいと思うのは当然のことです。これまでは、からだにメスを入れて解剖を行うことで死因の究明が行われていました。しかし医療技術の進歩により、からだにメスを入れずともAiを用いることで、より正確な死因の究明ができるようになりました。今回のお話はそんなAiを用いた死因の究明がテーマです。亡くなった少年を取り巻く複雑な家庭背景も織り交ぜながら、唯織の名推理が展開します。
</p>


<h2>死因解明に向ける想い</h2>
<p>第五話は、救急で運ばれ死亡が確認された13歳の少年の死因を巡ってストーリーが展開します。死因につながるような外傷がなかったことから救急医は死因を心臓震盪と判断。放射線科の医師や技師は正確な死因究明のためにAiを両親に勧めるものの、父親は早く息子を家に連れて帰りたいと詰め寄ります。<br><br>

そんな状況下にあっても、技師長の小野寺は心臓震盪という診断はあくまでも救急医が状況から判断したものであり、Aiなら本当の死因がわかるかもしれないと伝えます。死因を特定するためにもAiによる診断を受けることを強く推奨しますが、父親は頑なに拒み、母親もそれがわかったところで子どもが戻ってくるわけではないと拒絶。それでも小野寺はあきらめません。時間が経って、気持ちが落ちついた時、「どうしてあの子は死んでしまったのか。本当は別の原因があったのではないか」そんな考えがふとよぎる時がくるかも知れない。でも、その時に真相を解明したいと思っても、もう遅いのだ、と熱く語ります。Aiは亡くなった子どものためではなく、残された家族のためにも必要である、と説得するのでした。
</p>


<h2>不足している法学者の数</h2>
<p>日本で亡くなる人の数は毎年100万人以上を超えており、その中で死因のわからない人の割合は約15%を占めているといいます。死因がわからない、つまり異状死といわれる状態で亡くなる人が15万人いるということです。異状死の全てが解剖されるわけではなく、実際に解剖が行われるのはその中の2万人程度で、残りの13万人については死因を解明されることなく荼毘に付されているというのです。<br><br>

本著の中で唯織は、そもそも異状死の解剖にあたる法医学者の数が全国に160人ほどしかおらず、絶対的な法医学者不足であることを指摘しています。加えて病院で行う病理解剖は基本的に病院側の負担となるため、どこの病院も解剖を進んでやらないという背景があることにも触れています。<br><br>

日本で死因究明のために行われている解剖には「病理解剖」「司法解剖」「承諾解剖」「行政解剖」の4つの種類があり、異状死は行政解剖によって行われるとのこと。遺族の承諾を得なくても可能ですが、監察医制度のある東京23区と名古屋、大阪、神戸のみでしかできないため、警察署長が必要と判断した場合に遺族の承諾なしに解剖ができるよう新しい制度が作られたといった解剖を取り巻く状況についても本著の中で解説されています。<br><br>

特に児童虐待は深刻な問題で、加害者が親の場合は解剖を承諾しないため、何か異状があった場合には、その箇所だけを解明できるAiが大事なのだと熱弁が続くのでした。実際に、日本医師会では、15歳未満の死亡例については全例にAiを行うよう提言を出しており、またモデル事業も行っているそうです。
</p>


<h2>本当の家族</h2>
<p>死亡した少年の家庭環境は複雑で、両親は再婚同士。母親は死亡した少年の生みの母でした。父親は母親の連れ子である亡くなった少年と本当の親子になるため、努力を重ねてきたというのです。しかし、13歳といえば多感な年頃。再婚を快く思っていなかった彼は、新しい父親に反発することが少なくなかったというのです。父親への反抗から夜遊びをしたり、悪いことを繰り返したり……。それでも時間が問題を解決してくれる、と信じていたのです。時間をかけて本当の家族になろう、そう思っていただけに、突然の息子の死を受け入れられずにいたのです。<br><br>

母親は技師長小野寺のことばに気持ちを動かされAiを受けることを承諾します。Ai画像を撮影し、読影を行う唯織。その読影の素早さは、周りのスタッフを驚かせます。脳と心臓は異常なし、そして死因が肝臓破裂による出血性ショックであると判定します。
</p>

<h2>唯織の推理</h2>
<p>事故ではないのではないかと疑問を抱く唯織。そこから唯織の推理が展開していきます。Aiによって判明した死因。状況をつなぎ合わせると、ある推測が浮かび上がってきたのです。<br><br>

杏や技師長はAiの結果を両親に伝えます。誰が犯人なのか。誰もが疑わしく思える状況の中で、唯織は病院の待合室に少年の弟（父親の連れ子）がポツンとひとりで座っているのをみつけて声をかけ、当時の様子を聞き取るのでした。そこには犯人につながる大きなヒントが隠されていたのです。<br><br>

少年は事故だったのか、殺人だったのか。唯織の推理は正しいのか。複雑化する人間関係を背景に、Aiという医療技術の進歩とともに、真犯人が誰なのか推理しながら読んでみるのもおもしろいかも知れません。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
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			</item>
		<item>
		<title>がんと向き合うために大切なこと</title>
		<link>https://www.ganchiryo.com/book/book82.php</link>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 10 Oct 2022 08:30:54 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[がんの治療について]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>ふたりにひとりががんになる時代となり、がんは身近な病気となりました。友人や知人、そして家族などががんになったという人も少なくないと思います。がんに関する情報はテレビや新聞、雑誌やインターネットなど、さまざまな媒体で発信さ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>ふたりにひとりががんになる時代となり、がんは身近な病気となりました。友人や知人、そして家族などががんになったという人も少なくないと思います。がんに関する情報はテレビや新聞、雑誌やインターネットなど、さまざまな媒体で発信されるようになりました。しかし、偏った情報からがんに対して誤ったイメージを抱いている人がいることも事実です。同著は、1000人以上のがん患者の診察にあたってきた現役のがん治療医である加藤隆佑氏が、がんと診断された時の対応をはじめ、治療法を決める時のポイントや治療費のことなど幅広いテーマについて解説しています。</p>

<h2>がんと診断された時に大切な五つのこと</h2>
<p>がんと診断された時に大切なことについて加藤氏は、次の5つのことをあげています。<br><br>

まず、最初はがんとは何かということを理解すること。どうしてがんになるのかその理由を理解することが大切だといいます。がんの中には遺伝的な要因で発症するものもあるため、がんになった本人だけの問題ではなくなる場合があるからです。<br><br>

二つ目は、がんの検査や治療の流れについて把握しておくこと。それらを理解することで、先の見通しが立てやすくなるからです。<br><br>

三つ目は、いろいろな人の協力を得ることです。家族のほか、主治医や看護師といった医療者の力を借りることを加藤氏は勧めています。また、仕事をしている人であれば職場の人の協力も欠かせません。<br><br>

そして四つ目は、抗がん剤治療を受ける際、副作用に悩まされないことだと加藤氏はいいます。がんは手術をしたら終わりというわけではありません。特にステージ4や再発の場合には、長期間にわたって抗がん剤治療が必要になることがあるからです。<br><br>

そして五つ目は、心の安定です。がんと診断されてうつ症状を訴える人は少なくありません。しかし、うつ症状になったとしても回復することは可能です。心の安定を保つために必要なことはなにか？その解決策についても本著の中で解説されています。</p>

<h2>チームで行うがん治療</h2>
<p>がんと診断されると次は治療法を決めなければなりません。手術が可能な場合は、まず手術が行われます。手術を受けるための病院選びは迷うこともあると思いますが、同著では病院の見分け方について解説しています。その中でまず加藤氏は「名医がいる病院である必要はない」といいます。そして加藤氏が推奨するのは手術数が多い病院です。手術は基本的にチームで行います。医師以外にも看護師やリハビリスタッフなどがチームの一員として重要な役割を担っています。そのためチームの連携がとれていることがとても重要となるのです。直腸がん、膵臓がん、卵巣がんなど、高度な手術テクニックを要するがん種においては、特に重要だと加藤氏は話します。<br><br>

そして候補となるのが「がん診療連携拠点病院」です。拠点病院は全国にあるので、お住まいの地区の病院を探すとよいでしょう。また、病院を選ぶ際には医師以外の医療従事者の対応をはじめ、治療方針として標準治療を中心に行っているかなどの点についてもしっかりとみておくことが必要です。</p>

<h2>セカンドオピニオンは必要か</h2>
<p>治療法を選択するにあたっては不安もつきものです。本当にこの治療法で大丈夫なのだろうか？もっと違う方法があるのではないか？そんなことを思うかもしれません。そんな時にはセカンドオピニオンを受けるのもひとつの方法です。中には主治医に悪いから、と遠慮する人もいるようですが、そんな遠慮は必要ありません。同著にはセカンドオピニオンを受ける場合の流れについても解説されているので、目を通してみるとよいでしょう。</p>

<h2>職場でがんについて伝える時のポイントについて</h2>
<p>がんを告知されると、気になるのがそれからの生活のことではないでしょうか。なかでも仕事を持つ人にとっては、仕事を続けられるのか、という不安がよぎるに違いありません。でも実際には、がんの治療を受けながら多くのがん患者さんが仕事を続けています。一時的に休職したとしても復職することも可能なので、仕事をやめなければならないと決めつける必要はありません。ただ、それまでと同じような働き方は難しいかもしれません。治療の副作用や体力的な問題などがあるからです。そのため、職場の人の理解が必要になります。では、誰に伝えればいいのか？<br><br>

同著では、職場の人にがんのことを伝える際のポイントについて、何を伝えるのか、また、誰に伝えればいいのかなど、具体的な内容についての解説もされているので参考にするとよいでしょう。<br><br>

がんと向き合うためのさまざまなヒントが詰まった一冊です。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
</div><p>The post <a href="https://www.ganchiryo.com/book/book82.php">がんと向き合うために大切なこと</a> first appeared on <a href="https://www.ganchiryo.com">がん治療の情報サイト｜がん治療.com</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>ラジエーションハウス 3巻</title>
		<link>https://www.ganchiryo.com/book/book77.php</link>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 15 May 2022 04:30:02 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[がんの治療について]]></category>
		<category><![CDATA[乳がん]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>どんな病気であっても正確に診断しなければ適切な治療を行うことはできません。治療の入り口ともいえる診断で重要な役割を担っているのがレントゲンをはじめとする放射線などを用いた検査です。 ラジエーションハウス第3話のテーマは乳 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>どんな病気であっても正確に診断しなければ適切な治療を行うことはできません。治療の入り口ともいえる診断で重要な役割を担っているのがレントゲンをはじめとする放射線などを用いた検査です。
<br><br>

ラジエーションハウス第3話のテーマは乳がん。そしてタイトルは「雪原の白兎」。乳がん検査と雪原の白兎に、どのような関係があるのか。タイトルだけで想像することは難しいですが、第3話を読むと乳がんの早期発見と密接な関係があることがわかります。主人公で放射線技師の五十嵐唯織が検査にこだわった理由とは。女性にとっては、興味深い内容のストーリーです。
</p>


<h2>マンモグラフィと乳がん</h2>
<p>第3話は、読影室の中でパソコンに向かう唯織の姿からはじまります。唯織がみているのはマンモグラフィの画像。マンモグラフィは乳房を専用に撮影する放射線機器のことで、乳がんの早期発見に有効とされています。乳がんは、定期的な検診が推奨されています。<br><br>

今回登場する患者は乳がんの既往があり、左乳房を全摘した後に再建術を行っている女性。マンモグラフィ検査では異常がみられなかったものの、唯織は「マンモグラフィには写らないがんが隠れている可能性がある」と、女性患者に超音波検査を受けるよう勧めます。<br><br>

マンモグラフィ検査をすれば、どんながんでも見つかると思っている人は少なくないかもしれません。しかし、マンモグラフィ検査には、苦手な乳房のタイプというのがあるのです。それは乳腺が発達している比較的若い女性の乳房です。マンモグラフィを受けた場合、乳腺は画像上に白く写ります。そして、がんも画像に白く写るのです。つまり、白い背景に描写される白いがんの画像をみつけ出さなければならないのです。ところが、乳腺が発達している女性の場合には、真っ白な背景の画像の中から白いがんをみつけなければならず、読影がかなり難しくなるのです。
</p>


<h2>診断医としていの葛藤</h2>
<p>唯織は、女性患者がマンモグラフィを受けた時、視触診も必要だ、と一騒動起こしかけていました。というのも、唯織は、その女性には小さな男の子がいて、その子が骨肉腫であることを知ったからです。<br><br>

乳がんは、小さな子どものいる若い女性が罹ることも少なくありません。そして、どんながんでも同じですが、早期に発見して早期に治療することがなにより重要。小さな子どもから母親をうばってはいけない。唯織はそんなことを考えたのかも知れません。<br><br>

超音波検査の結果、異常はみられませんでした。しかし、唯織はさらにMRI検査を提案します。杏は過剰な検査は患者に負担をかけるだけと、反対します。それでも唯織は、女性は遺伝性疾患を持つハイリスクであること、デンスブレストという、若い女性に多くみられる乳腺が発達している乳房タイプであること、非浸潤性の乳がんを発見するにはMRIでなければ発見できないことなどを訴えます。<br><br>

杏は、自分にはみつけられなかったものをみつけることができたという、唯織のこれまでの診断実績が脳裏をよぎります。どうして自分には見えないのか？唯織にはそれが見えているのか？診断医としての、そんな葛藤も垣間見られます。
</p>


<h2>さまざまな役割を担う乳がん患者</h2>
<p>MRI検査の結果、みつかったのは非浸潤性の乳がんでした。このタイプはMRIでしかみつけることができない乳がん。病院を後にする女性患者に唯織は声をかけます。専門の病院でみてもらうまではっきりしないこと、周囲の組織には浸潤していないタイプのがんなので、命の危険はないことなどを説明するのでした。<br><br>

今回のストーリーでテーマとなった乳がん。乳がんとひとことでいっても、その種類はさまざまです。乳がんに罹る患者の年齢層も幅広く、ひとりひとりに応じた検査や治療、そしてリスクのある人には早期発見のための検査が必要となります。そして、忘れてはいけないことは、患者が抱えている背景もさまざまであるということです。<br><br>

唯織は患者に伝えます。デンスプレストで、ハイリスクの場合には、超音波検査とMRI検査も定期的に受けてもらいたいと。マンモグラフィだけではみつけられないがんがあるからです。ただ、超音波は、検査を行う人の技術に左右されることや、MRIに関しては検査料が高額であること、造影剤によるアレルギーなど、課題もあることを唯織は強調します。<br><br>

超音波検査はマンモグラフィと異なり、判断が施術者に委ねられてしまうため、同著の中では語られていませんが、超音波の撮影技術を高めようと技術講習会が行われるようになりました。<br><br>

乳がん患者は、ひとりの女性として、そして時に妻として、あるいは母として、さまざまな役割を担っています。ひとりで全てを背負ってしまうことも少なくありません。家族にいえないことがあるかもしれません。今回登場した乳がん患者も私生活では問題を抱えている女性のひとりでした。がんと診断された時、その人が抱えている問題をどう解決していくのか、周りがどう支えることができるのか、そんなことについても考えさせられる内容です。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
</div><p>The post <a href="https://www.ganchiryo.com/book/book77.php">ラジエーションハウス 3巻</a> first appeared on <a href="https://www.ganchiryo.com">がん治療の情報サイト｜がん治療.com</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>親子で考える「がん」予習ノート</title>
		<link>https://www.ganchiryo.com/book/book63.php</link>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 29 Mar 2021 08:17:59 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[がんとたばこ]]></category>
		<category><![CDATA[がんとは]]></category>
		<category><![CDATA[がんと食事・栄養]]></category>
		<category><![CDATA[がんの治療について]]></category>
		<category><![CDATA[がんの遺伝]]></category>
		<category><![CDATA[大腸がん]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>日本では毎年約100万人が新たにがんと診断されています。患者さんを支える家族や友人も含めると日本人のほぼ全ての人が何らかの形でがんに関与しているといわれています。このような背景の基、2020年から国内全ての小学校で「がん [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>日本では毎年約100万人が新たにがんと診断されています。患者さんを支える家族や友人も含めると日本人のほぼ全ての人が何らかの形でがんに関与しているといわれています。このような背景の基、2020年から国内全ての小学校で「がん授業」が取り入れられることになりました。2021年からは中学校、2022年からは高校でがん教育がはじまる予定になっているとのこと。がんは誰がかかってもおかしくない病気です。人生100年時代を迎えた現代の子どもたちにとっては将来罹患するリスクが高い病気であることに違いありません。<br><br>

著者は現役医師である一石英一郎氏。がんとはどのようなものなか。その診断や治療はどのように決まるのか。がんの常識やこれからのがん治療などについて、本著にはがんに関するあらゆる情報が盛り込まれています。
</p>


<h2>なぜ今がん教育なのか？</h2>
<p>第一章のテーマは、「正しく早く知ることでがんは9割治る」です。著者の一石医師によると、がんの原因となるのは生活習慣や遺伝的要因、細菌やウィルスの感染によるものであることがわかっているとのこと。ひとつの要因だけでがんになることもあれば、いくつかの要因が複数重なった時に発症することもあるそうです。<br><br>

がん細胞が1センチ程度の大きさになるのにかかる年数は10～20年。1センチというのは、がん検診で発見される大きさです。それ以降もがんは加速度を速めて増殖し、1〜2年で2センチ程度となり、やがて自覚症状が出てくるようになるとのことです。<br><br>

何故、いま子どもたちにがん教育を行う必要があるのか？がんは科学的に証明された方法を実践することで防ぐことができるため、それらについて教えることが重要なことだと一石氏は述べています。<br><br>

必要なことは、がんになりにくい生活習慣を心がけることとがん検診を受けることの大切さを伝えること。特に、がん検診については受診率が低いのが現状で、目標受診率50%に対して、有効性が示されている5種類のがん検診（胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・子宮がん）はいずれも50%を下回っているのが現状なのだといいます。<br><br>

今の子どもたちは100歳以上生きることが想定されるため、日々の暮らしの中で子どもたちがどのようにがんに向き合えばいいのか示すこと。そして、早い時期から健康について学ぶ必要があるのだと一石医師は強調しています。
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<h2>意外と知らないがんの常識</h2>
<p>同著には、知っているようで知らないがんの常識についても触れられています。この章を読むと、意外に勘違いしていることが多いことに気づかされます。例えば、がんは遺伝するといわれていますが、同じ遺伝子を持っている双子が同じ病気になったとしても、その40%は環境によるものなのだといいます。がんによる遺伝は、思った以上に低いことがわかります。つまり、がんの遺伝子を持っていたとしても、それを刺激しないような生活を送ることで遺伝子が変異する可能性は低くなるということです。<br><br>

また、興味深かったのは大腸がんの話です。大腸がんによる死亡者数は、この50年で7.5倍になりました。そんな大腸がんですが、右にできた場合と左にできた場合で、悪性度に違いがあるといいます。最初にできたがんが大腸の右側（盲腸、上行結腸）にある場合は、左側（下行結腸、S状結腸、直腸）にある場合より、重篤になりやすいのだそうです。<br><br>

大腸がんの発生部位は、左側が7割を占めているそうですが、できた部位によって、発見のしやすさも異なるとのこと。便が液状の状態にある右側は発見されにくく、固形状態にある左側では腸閉塞などが起こることで発見されやすいのだそうです。大腸がんの左右差については、以前から研究も行われていたそうですが、最近では遺伝子レベルでの研究が進み、新たな展開が広がっているとのことです。
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<h2>がんにならない生活習慣を</h2>
<p>がん治療においては早期発見が重要ですが、それ以上に大切なことはがんにならない生活習慣を整えることです。同著6章には、がんにならない方法についてまとめられています。研究などの結果から、現段階では、禁煙、節酒、食生活、身体活動、適正体重の維持、感染の6つが重要であることがわかっています。例えば、たばこはがんのリスクを高めることが科学的にも立証されています。しかし、それでもやめられないという人もいるはずです。そんな場合は、たばこ以外のところでがんばってみるというのも一つの方法だといいます。<br><br>

たばこ以外には肥満もリスク要因のひとつです。適正体重を守るためには、その数値を知ることが必要となります。同著の中にはその指標となるBMIの計算方法も載っています。BMIとは、適正体重のことで、日本肥満学会の判定基準では「BMI18.5以上25未満」とされています。<br><br>

がんは昔と違って治る病気となりました。根治が難しい場合でもがんとの共存が可能な時代となりました。以前のように恐れる病気ではないこと。がんを正しく知ること。子どもの頃から生活習慣を整えることで、将来がんになるリスクを減らすことができることなど、子どもたちへの大切なメッセージが詰まった一冊です。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
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		<title>がんになった人だけが知っている人生で大切なこと　</title>
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		<dc:creator><![CDATA[ghweb]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 27 Feb 2021 08:10:03 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[がんの不安]]></category>
		<category><![CDATA[がんの治療について]]></category>
		<category><![CDATA[がんの痛み]]></category>
		<category><![CDATA[がん心理の推移]]></category>
		<category><![CDATA[骨軟部腫瘍]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>がんと診断されると誰もが心細くなるものです。そんな時、頼りになるのが同じ経験をした仲間たちの存在です。本著はがんサバイバーと呼ばれる患者さん6名の体験が、コミックをベースに紹介されています。著者は、医師であり自らもがんサ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>がんと診断されると誰もが心細くなるものです。そんな時、頼りになるのが同じ経験をした仲間たちの存在です。本著はがんサバイバーと呼ばれる患者さん6名の体験が、コミックをベースに紹介されています。著者は、医師であり自らもがんサバイバーである坂下千瑞子氏。多くの仲間との出会いによって生き方を学んだといいます。同著には、がんを乗り越えて生きるために必要なテーマが綴られています。
</p>


<h2>39歳で骨軟部腫瘍と診断</h2>
<p>坂下氏ががんと診断されたのは2005年のこと。研究のためご主人と共に米国に滞在していた39歳の時でした。ある朝、背中の痛みを感じた坂下氏。当初は寝違えた程度にしか思っていませんでした。しかし、痛みは次第に強くなり、しびれまで出てきます。ご主人の上司に相談して検査をしてもらうと、悪性腫瘍の疑いがあるとの結果。しかも原発不明がんとのことでした。坂下氏は、ご主人と相談して日本で治療を受けることを決め帰国することに。<br><br>

日本での診察の結果は「骨軟部腫瘍（脊椎腫瘍）」ということで、手術を受けることになりました。手術は11時間にも及ぶ大手術。退院後も背中の痛みは持続し、心細い日々が続きます。死への恐怖や将来への不安、家族のことなど、さまざまな不安がよぎります。そんな時に支えられたのは娘さんの存在でした。<br><br>

ところが、手術から1年後、再発が判明します。再発のため手術はできませんでしたが、重粒子線治療を受けることができました。その後、抗がん剤治療のため入院。いつまで生きられるのか、といった不安が膨らむなか、テレビで知ったのが「リレーフォーライフ」の存在でした。テレビ画面の「がんでもいいじゃん」という言葉が坂下氏の心にひびきました。
</p>


<h2>がんになっても仲間たちがいることを知ってほしい</h2>
<p>リレーフォーライフとは、1985年にアメリカで始まった支援活動です。腫瘍外科医であるクラット医師ががん患者さんを支援するため、グラウンドを24時間走って寄付集めをしたのが始まりといわれているそうです。<br><br>

日本でリレーフォーライフが正式に開催されたのは2007年、芦屋でのこと。大会に参加するため、坂下氏は実行委員会に応募します。この日のために治療のスケジュールも調整しました。大会は24時間開かれ、多くの仲間たちとの出会いがありました。<br><br>

坂下氏は、リレーフォーライフなどのイベントに参加する時、いつもタコの帽子をかぶるといいます。英語のキャンサーには「大きなカニ」という意味があるそうで、タコはカニが大好物らしく、がんをやっつけてほしいという願いが込められているそうです。<br><br>

同じ空間に集い、そして共に歩むことで希望をつなぐ。そして、次回のイベントでまた会うことを約束して別れる。そんな繰り返しの中で、絆が深まっていくのだと坂下氏は話します。<br><br>

がんになっても、たくさんの仲間やサポーターがいることを知ってほしい。患者さんが、「がんとは言えない」という社会を変えていきたい。そんな熱い情熱を持ち、坂下氏は活動に取り組んでいます。
</p>


<h2>活動を通して出会った人たちの中に生きるヒントがある</h2>
<p>同著には坂下氏のほか、乳がん、膀胱がん、鼻中隔がん、子宮頸がん、急性リンパ性白血病などのがん患者さんの体験が紹介されています。それらの患者さんたちは、いずれも著者が患者支援活動で出会った仲間たち。年齢もがん種も生きてきた背景も全く違います。<br><br>

がんを患うまで医師として多くの患者さんに寄り添ってきた坂下氏。自身が患者となってはじめて病気と向き合うことの大変さに気づきます。また、命の尊さや人生の意味を考えるようになったといいます。<br><br>

リレーフォーライフなどの活動を通して出会った人たちによって励まされたり、支え合ったりすることができた坂下氏。著者は、これらの活動を通して出会った人たちの人生の中に生きるヒントが隠されていると話します。医師であり、そしてがんになったからこそわかる人生で大切なものについて書かれた一冊です。
</p>

<div id="bookpresent">
	<h4>執筆者　美奈川由紀　看護師・メディカルライター</h4>
	<div style="width:97%; float:left;">
国立療養所南福岡病院（現・国立病院機構福岡病院）附属看護学校卒業。看護師<br>
看護師の経験を活かし、医療記事を中心に執筆<br>
西日本新聞、週刊朝日、がんナビ、時事メディカルなどに記事を執筆<br>
著書に「マンモグラフィってなに？乳がんが気になるあなたへ」（日本評論社）がある
	</div>
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