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がんゲノム情報管理センター(C-CAT)開設

国立研究開発法人国立がん研究センターは、国が推進するがん対策基本法に基づく第3期がん対策推進基本計画における重要課題の一つである、がんゲノム医療の新たな拠点として、「がんゲノム情報管理センター(C-CAT:Center for Cancer Genomics and Advanced Therapeutics)」を6月1日に開設した。

わが国におけるゲノム医療については、2017年に厚生労働省が開催したがんゲノム医療推進コンソーシアム懇談会において、世界最先端のがんゲノム医療をいち早く国民に届けるだけでなく、わが国の利点を生かした革新的治療法の開発や日本人集団での知見の集積によるアジア諸国への貢献等、世界をリードすることを目指したチャレンジングな仕組みを構築すべきであること、また、構築する基盤は国民共有の財産であることがとりまとめられ、がんゲノム医療を提供する医療機関やがんゲノム医療情報の集約・保管・利活用推進機関等の機能や役割について方向性が示されていた。

このような新しい医療体制を段階的に作り上げていくため、国は2018年2月にまず、全国11カ所の病院を、がんゲノム医療中核拠点病院として指定し、各病院と連携するがんゲノム医療連携病院100施設とともに、2019年度を目途に、保険診療としてのがんのゲノム医療の提供を目指しているという。

この国の方針に基づき、国立がん研究センターは、全国のがんゲノム医療中核拠点病院・がんゲノム医療連携病院(以下、合わせて「中核拠点病院等」という)と緊密なネットワークを作り、我が国のがんゲノム医療の情報を集約・保管するとともに、その情報を保険診療の質の向上と、新たな医療の創出に利活用するため、国の財源を得て、「がんゲノム情報管理センター」を設置することになった。

がんゲノム情報管理センターの役割は、まずがんゲノム医療・研究のマスターデータベースである「がんゲノム情報レポジトリー」を開発・構築し、2019年初めより試運転を開始する予定である。またがんゲノム医療に必要な知識データベース(CKDB: Cancer Knowledge DataBase)を構築する。これらの仕組みを活用して、中核拠点病院等とともに日本におけるがんゲノム医療を推進していく方針である。

それらによって、がんゲノム診断の質の確保・向上、情報の共有、開発研究・臨床試験の促進及び全ゲノム解析の医療応用に向けた検討・人材育成に貢献することを目標として掲げているという。
(Medister 2018年6月4日 中立元樹)

<参考資料>
国立がん研究センター がんゲノム医療情報を集約・管理し、利活用の推進を図る がんゲノム情報管理センター(C-CAT)開設

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