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国立がん研究センター 新研究棟竣工

国立研究開発法人国立がん研究センター築地キャンパスに建設中の新研究棟が、この程竣工し、研究所、社会と健康研究センターと新たに企業連携ラボを配置しスタートする運びとなった。

新研究棟では、国立がん研究センターが将来に渡り我が国のがん研究を牽引し、世界的競争力のある研究を推進するとともに、研究成果の社会還元・臨床応用を実現することを目標としている。そのために、高度な研究機能の充実に加えて、臨床部門・公衆衛生部門と基礎研究部門とがシームレスに連携するための工夫を凝らしている。また、基盤的臨床開発研究コアセンターと共通機器室を設置し、世界最高水準のコアファシリティー機能を提供する方針である。患者の善意に基づく、我が国の研究基盤としてのNCCバイオバンクも拡充し、さらに外部研究機関・民間企業との連携をするために、企業連携ラボを設置した。

高度な研究機能と臨床応用を促進する機能としての具体例を挙げると、まず臨床部門(中央病院・東病院)・公衆衛生部門との交流経路・スペースの確保、資源の共有を行えるようになっている。次に、コアファシリティー機能(基盤的臨床開発研究コアセンター、共通機器室、動物実験室等)を強化し、研究基盤としてのバイオバンクや生物研究資源の拡充を行う。また、外部研究機関・民間企業との連携を強化し、若手研究者の育成や研究者間の交流促進を重視した設計(オープンラボ、オープンオフィス、講堂、セミナールーム、ラウンジ、吹抜け階段)となっている。

そのほか、免震構造を取り入れ、全ての実験室・機械室は2階以上に配置するなどして、地震・津波・火災等の災害に対する十分な対策を取っている。さらには、科学技術の発展・社会的要望の変化・組織改革などの将来の様々な変化にも柔軟に対応できるような、オープンラボ、ラボサポート、オープンオフィス、共通機器室等といった施設も導入しており、安全性と柔軟性を担保した構造となっていることもまた、大きな魅力といえよう。
(Medister 2017年10月16日 中立元樹)

<参考資料>
国立がん研究センター 国立がん研究センター 新研究棟竣工のご案内

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