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抗がん剤「レンバチニブ」と抗PD-1抗体の併用におけるがん免疫応答に関わる作用機序解析データを第108回米国がん研究会議で発表

エーザイ株式会社は、第108回米国がん研究会議(American Association for Cancer Research: AACR)において、自社創製の抗がん剤レンバチニブメシル酸塩(一般名、以下 レンバチニブ)と抗マウスPD-1抗体併用投与時の、マウスモデルにおける抗腫瘍活性増強作用に繋がる作用機序についての最新研究データを発表した。

レンバチニブは、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)であるVEGFR1、VEGFR2、VEGFR3や線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)のFGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4に加え、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)のPDGFRα、KIT、RETなどの腫瘍血管新生あるいは腫瘍悪性化に関与する受容体型チロシンキナーゼに対する選択的阻害活性を有する経口投与可能な、自社創出の新規結合型チロシンキナーゼ阻害剤である。現在、レンバチニブは、甲状腺がんに係る適応で米国、日本、欧州、韓国、メキシコ、ブラジルなど50カ国以上で承認を取得し、加えて、南アフリカ、インドネシアなどで申請中である。

今回、AACRで発表した研究成果においては、マウス由来の肝がん、メラノーマまたは大腸がん細胞株を移植したマウス同種移植モデルに対し、レンバチニブ(10mg/kg、1日1回)と抗マウスPD-1抗体(500μg/マウス、1週間2回)を併用投与したところ、レンバチニブ単剤群、抗マウスPD-1抗体単剤群と比べて、併用投与群において顕著ながん増殖抑制作用が観察された。また併用投与時において、単剤投与時と比較し、腫瘍の完全な退縮効果(Complete Response)のある個体数の増加が認められている。

さらに、肝臓がんモデルにおいて、完全な腫瘍退縮効果が認められたマウスに同じがん細胞を再移植しても、生体内でのがんの増殖は認められなかった。レンバチニブ投与群におけるがん組織のRNAレベルでの解析等により、免疫抑制性の腫瘍関連マクロファージの減少、免疫抑制シグナル受容体の減少、およびメモリーT細胞の割合増加が確認された。

本非臨床研究結果から、マウスモデルにおけるレンバチニブと抗マウスPD-1抗体併用投与時の相乗的な抗腫瘍活性には、レンバチニブによる腫瘍関連マクロファージの減少に基づくがん免疫賦活化、およびメモリーT細胞の増強が関与していることが示唆された。エーザイ株式会社では、がん領域を重点領域の一つと位置付けており、今後レンバチニブのさらなるエビデンスの創出に注力し、がん患者とその家族、さらには医療従事者の多様なニーズの充足とベネフィット向上により一層貢献してゆく方針である。
(Medister 2017年5月31日 中立元樹)

<参考資料>
エーザイ株式会社ニュースリリース 抗がん剤「レンバチニブ」と抗PD-1抗体の併用におけるがん免疫応答に関わる作用機序解析データを第108回米国がん研究会議で発表

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