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実はハイリスクだった電子タバコ 厚生労働省が調査結果を公表

https___www.pakutaso.com_assets_c_2014_12_maxfl20141025163530500-thumb-1000xauto-57082015年5月21日、厚生労働省は、「第6回たばこの健康影響評価専門委員会」を開催した。厚生労働省の研究班はその中で、国内で販売されている電子たばこ9銘柄中4銘柄に対し、蒸気中から高濃度の発がん性物質「ホルムアルデヒド」が検出されたとの調査報告書を発表した。ホルムアルデヒドは現在、国際がん研究機関(IARC)により、「ヒトに対して発がん性がある」Group1として指定されている。

今回の調査では、各銘柄を5ロットずつ購入し、各ロットについて3回ずつの電子たばこからの煙の捕集を行った。捕集はHCI法という吸煙法により、2~3日間の間隔を空けて実施した。全銘柄について、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アセトン、アクロレイン、グリオキサール、メチルグリオキサールなどの濃度を比較した。
その結果、9銘柄中8銘柄で「ホルムアルデヒド」が検出された。一部の銘柄では、紙巻たばこ(76μg)と同等か、それ以上の量が検出され、製品によっては10倍以上となるものもあった。また同じ銘柄からは、アセトアルデヒド、アクロレイン、グリオキサール、メチルグリオキサールなども検出されている。このうち、グリオキサール、メチルグリオキサールなどは、紙巻たばこにはほとんど含まれることのない、皮膚・粘膜刺激作用のある成分だった。

日本では現在、ニコチンを含む電子たばこ溶液を販売することは出来ない。しかし今回、「ニコチンを含まない」としている、国内流通の電子たばこ溶液103銘柄を調査した結果、およそ半分の48製品でニコチンが検出された。おおよそはニコチン下限値1/1000程度とのことだが、8製品についてはそれ以上が含まれていた。

今回の調査対象となった銘柄の中で、いくつかの成分についてのリスク懸念があることが分かった。厚生労働省では今後、規制の必要性などを検討する方針。
(Medister 2015年5月29日 葛西みゆき)


<参考資料>
厚生労働省 第6回たばこの健康影響評価専門委員会 資料2
同上 資料3
同上 資料4

事例で学ぶ 禁煙治療のためのカウンセリングテクニック エキスパート編
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