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アンジェリーナ.ジョリーによる遺伝子検査の未来

米女優のアンジェリーナ.ジョリーが乳腺切除を行ったということで近日メディアを騒がせている。乳腺切除の理由としては遺伝子癌検診の検査結果を踏まえての事だとアンジェリーナ.ジョリーは話す。遺伝子検査は近年注目を浴びている検査方式あり、発症する前に自分が発症しうる各疾患のリスクを知ることが出来るものである。

アンジェリーナ.ジョリーはこの検査で乳癌と卵巣癌のリスクが高くなるBRCA1という遺伝子の変異がみられたという。リスク対効果で見ると切除をすることが自分の余生を伸ばせると本人は判断したのだろう。

今回のように遺伝子検査の結果切除をする、予防をするといったことは研究結果として数字で評価されている。BREASTCANCER(www.breastcancer.org/)で紹介されているものでは、BRCA1に変異が見られる場合乳癌になるリスクは45%~80%といわれており卵巣癌のリスクは変異のないひとに比べると3倍~7倍といわれている。またNational Cancer Institute(www.cancer. gov/) ではBRCA1に変異がある人は70歳までに乳癌を発症するリスクは55%~65%、卵巣癌を発症するリスクは39%といわれている。

これまで説明してきてお分かりいただけるだろうか。BRCA1に変異があるということがどれほどのリスクになるかということが。今回アンジェリーナ.ジョリーが決断したことはとても大きなものである。従来の<受けいれる医療>から<自ら選択する医療>へと大きな一歩を踏み出し、その大前提として遺伝子検査を周知させたのだ。次は卵巣を摘出するといわれているがアンジェリーナ.ジョリーの下した決断は今後の医療を変えることになるであろう。
(Medister 桐生賢太 2013年5月20日)

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