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【ミャンマー】増える子宮頚部癌

先月ミャンマーの旧首都ヤンゴンで開催された医療関係のセミナーにて、ミャンマーが1位のカンボジアに続き、東南アジアで最も多くの子宮頚部癌の患者を抱えている国の一つであることが判明した。

腫瘍学者のプロジェクトの一環としてヤンゴンとマンダレー地域の公立病院に入院している889人の癌患者を対象として研究を行った結果、104人が子宮頚部癌、45人が乳癌を発症していることがわかった(ELEVEN誌より)。両方とも既婚者の間で多く発見され、年齢層は主に40~60代であるという。同国では乳癌が癌の中では発症件数が最も多く、2000年の25.09%から2007年までには29.4%に上昇した。同じく子宮頚部癌も30年間で26.4%(2008年時点)に上昇している。

早期発見のためにも適切な検査が求められるが、ミャンマーでは過去に検査を受けられた女性が全体の1%以下であるという。ミャンマーの腫瘍学者のモン博士によると子宮頚部癌と乳癌は両方とも原因は様々であり、完全に撲滅する有効な手立てはないと述べている。喫煙・飲酒などを減らし、運動などをするなどライフスタイルを変える地道な努力が必要であると主張している。

ミャンマーは近年独裁体制から民主国家に移行し、様々な面において発展が期待されているが、ヘルスケアについては軽視されているとの声も挙がっている。国連が掲げているミレニアム開発目標では発展途上国では一人当たり60ドルを社会保障に当てるべきと推奨している。ミャンマーではこれをはるかに下回り、一人当たり12ドルとなっているという報告がある。社会保障に対する予算は2012/2013年度は4倍になったが、それでも政府の支出額の3%にも満たない。このような点もあり、先述のような検査を受けることができない女性が増えていると考えられる。結果的に発見が遅れ、治療が困難になるケースが多発している。
(Medister Taro 2013年3月7日)

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