google+
はてなブックマーク
LINE
  • Medister
  • コラム
  • 書評
  • 医療系企業・特集
がん治療.com おすすめコンテンツ
心理状態の遷移
告知をされてから、がん患者の心理はどのように遷移するのか?
ストレス解消法
がん治療は大きなストレスとなりますが、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。
医師との付き合い方
がん治療するうえで、医師と上手に付き合っていくには?
  • がん治療.com コンテンツ一覧
  • がん治療.com 用語集

更新日:2019/04/01

がんになったら知っておきたいお金の話~看護師FPが授ける 家計、制度、就労の知恵~

『がんになったら知っておきたいお金の話~看護師FPが授ける 家計、制度、就労の知恵~』書評

著者名:黒田 ちはる 出版社:日経BP社
書籍プレゼントに申し込む 書籍の購入

がんと診断されたらさまざまな不安が頭をよぎることだと思います。治療法はもちろんのこと、費用についても例外ではありません。お金のことは人には話しづらいもの。また誰に相談したらいいのかわからいという方も少なくないと思います。本書は、がんになったら知っておきたい便利な制度や利用できるサービスなどのほか、お金に関する考え方などについて詳しく解説されています。著者は看護師経験のあるファイナンシャルプランナー(FP)。患者視線のこまやかな内容となっています。

治療中の基本は収入の維持と支出の削減

著者の黒田ちはるさんは看護師の経験を活かし、がん患者さんの家計相談を行っています。黒田さんががんに特化している理由は大きく二つ。「がんという理由ではお金の解決はできない」ことと、「見通しがつきにくい疾患という特性があること」だと述べています。

長期的な治療を余儀なくされるがん治療。患者さんの相談で多いのは、働き方の変化による収入の減少や継続的な治療に要する費用の捻出なのだといいます。そこで解決法として黒田さんが提案しているのが制度の活用と家計のやりくりです。利用できる制度は患者さんが加入している健康保険によって異なるため、かかる費用も人によって変わってくるのだそうです。

本書の中では、健康保険の種類とそれぞれ利用できるサービスについて解説されています。ただ、制度やサービスは、会社員であれば所属している会社によっても違うため、就業規則を確認するなど、使える制度を十分に把握することが大切だとも語っています。

さまざま制度を利用しても、一般的に治療中はどうしても収入が減少してしまう人が多くなるため、減った収入の中で家計をやりくりしなければならなくなるそうです。「高額療養費」や「多数回該当」といった制度をうまく活用したとしても、治療中の家計の基本的な考え方としては①収入の維持と②支出を減らす、の二つになります。

支出というのは、食費や光熱費などの「変動費」と住宅ローンや教育費などの「固定費」に分けられるそうですが、黒田さんがアドバイスしているのは「固定費」の調整。住宅ローンや教育費などは金融に関する知識が必要な部分であるため、そこにお金のプロとしてのファイナンシャルプランナーの出番があるのだそうです。中でも額が大きな住宅ローンの調整法については本書の中でも幾度も繰り返し詳しく述べられています。

お金の相談も患者さんの個別化が必要

がん患者さんの置かれている状況はひとりひとり異なります。自営業だったり、会社員だったりと働き方も違えば、定年間近だったり、退職後だったりと年齢もそれぞれ違うでしょう。専業主婦の方もいれば、共働きの方もおられるなど、患者さんの背景はさまざまです。

そこで本書は、個々の患者さんに対応できよう、働き方や年齢層、病状や家族構成の違いなどによって分類し、それぞれ独立した9つの章として構成されています。

自営業の方だったら今後の事業の考え方や事業継承の算段に至るまで、会社員の方であれば利用できる生活保障の申請方法や休職中の家計のやりくり、といったように、働き方に応じた対応策が解説されています。

ひとことで会社員といっても年齢や家族構成、住宅事情や子どもの有無など、かかえているものも違うため、その人にとっての個別のアドバイスが必要になります。住宅ローンや子どもの奨学金、介護保険や障害年金など申請しなければ利用できない制度に関する解説も書かれています。また、再発して治療の見通しがわからないという場合や積極的な治療を終える時など、病状の変化に応じて、その時の考え方や対処法などについても語られています。

「がんになっても入れる保険はあるか?」など、がん患者さんだからこそ抱く疑問についても触れられています。

本書は章ごとに個別化した内容になっているため、ご自分で必要だと思ったところをピックアップして読まれるとよいでしょう。黒田さんは、がんになった後もお金に関することでできることはたくさんあると言っています。がんと診断されたご本人のみならず、患者さんを支えるご家族の方などにも読んでほしい1冊です。

書籍プレゼント

がん治療.comでは、今回紹介した書籍を抽選で3名様に無料でプレゼントします。
下記の募集概要をご確認のうえ、ご応募ください。
応募頂いた方には、今後メールマガジンなどのご案内をさせて頂く場合がございます。

【応募資格】
・日本国内在住で郵便・宅配便の受け取り、またメールや電話での商品の発送についてご連絡可能な方。

【当選者発表と賞品送付】
・当選は賞品の発送をもって発表に代えさせていただきます。
当落についてのお問い合わせにはお答えできかねます。
賞品の発送は 2019年5月上旬 を予定しています。
・当選権利の第三者への譲渡・転売、送付先の変更はできません。

【応募締め切り】
・ 2019年4月30日

【お申込方法】
以下から、お問い合わせ内容の欄に、ご希望の書籍をご記入の上、応募ください。
お問い合わせURL: https://www.ganchiryo.com/form.php

【プレゼント応募に関する個人情報について】
GH株式会社(以下当社といいます)は、
本プレゼントの応募を通じてお客様からご提供いただきました個人情報を、
本プレゼントの運営とメールマガジンなどのサイトからのご案内以外の目的で使用することはありません。

当社が本プレゼントを通じて得る個人情報は、お客様のご了承をいただかない限り、
第三者に開示することは一切ありません。
ただし、当社が事前に秘密保持契約を締結した当社の関連会社または業務委託先等に発送に必要な情報を開示する場合があります。

また、法令等により開示を求められた場合、人の生命および身体または財産などの重大な利益を保護するために緊急を要する場合には、お客様にお断りすることなく情報開示することがあります。

書籍プレゼントに申し込む >書籍の購入

ページの上部へ戻る

がんの種類アクセスランキング

ページの先頭へ

医療系企業・特集

戦国武将とがん

書評

がんの種類