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更新日:2021/09/04

産学連携全国がんゲノムスクリーニング「SCRUM-Japan」 第四期プロジェクトを開始

国立研究開発法人国立がん研究センター(以下国立がん研究センター)は、進行固形がんを対象とした日本初の産学連携がんゲノムスクリーニングプロジェクト「SCRUM-Japan(スクラム・ジャパン:Cancer Genome Screening Project for Individualized Medicine in Japan)」(プロジェクト代表者:国立がん研究センター東病院長大津敦)の第四期の研究を2021年6月より開始した。2015年2月の設立から6年間で20,000例を超える進行固形がん患者が研究に参加し、世界最大規模のゲノムスクリーニング基盤に成長した。また、進行固形がん患者の遺伝子解析結果や治療経過を含むデータを、セキュアな環境のもとで全国の医療機関と製薬企業で共有し、これまで11剤の新薬(13適応)と7種類の体外診断薬の薬事承認をサポートし、全国の患者に有効な治療薬・診断薬をいち早く届けてきた。

2021年3月までの第三期SCRUM-Japanでは、東アジアの医療機関と共同で、希少頻度の遺伝子変化を持つ肺がん患者を大規模にスクリーニングすることで、東アジアの新薬開発につなげることを目的とした「LC-SCRUM-Asia(エルシー・スクラム・アジア)」と、第二期までの消化器がんに加え、頭頸部がんや泌尿器がん、婦人科がん、乳がん、皮膚がんなど広範な固形がん患者に対象を拡大し、血液を用いた遺伝子解析(リキッドバイオプシー)と腸内細菌叢(そう)解析を行う「MONSTAR-SCREEN(モンスター・スクリーン)」の大きく2つのプロジェクトで研究を進めてきた。

第四期SCRUM-Japanにおいて、「LC-SCRUM-Asia」では、2019年3月からこれまで日本、台湾で展開してきた肺がんの国際的スクリーニング基盤に、タイやマレーシアなどの東南アジア諸国も参加することによりアジアの国際競争力を高め、標的遺伝子を対象とした治療薬及び診断薬開発を推進し、東アジアの個別化医療の実現を目指す。また、「MONSTAR-SCREEN」は新たに「MONSTAR-SCREEN-2」として、DNAによる遺伝子異常の評価のみならず、RNAやタンパク質発現などを含めたマルチオミクス解析による分子プロファイリングを行うことで、がんの本態解明とそれによる新しい治療開発を推進していくことを目指す。そして、「SCRUM-Japan」は、引き続き、有効な治療を適切な患者にいち早く届けるため、さらに活動を加速させる方針である。
(Medister 2021年8月9日 中立元樹)

<参考資料>
国立がん研究センタープレスリリース 産学連携全国がんゲノムスクリーニング「SCRUM-Japan」 第四期プロジェクトを開始 アジアで肺がんの遺伝子スクリーニングを推進し、検査時間が短い最新の解析技術を導入(LC-SCRUM-Asia)/AIを用いたマルチオミクス解析で、がんの本態解明と新規治療開発を加速(MONSTAR-SCREEN-2)

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