更新日:2020/12/22
ピルで卵巣癌の発症抑制か
ピルといえば避妊薬として用いられることで有名であり、副作用として服用後悪心や不正性器出血を伴うことがある。ピルを長期服用すればするほど発症リスクが減少することがわかり5年服用で3割減、10年服用で4割減、15年服用ではなんと5割までリスクを下げることができた。
全世界では約1億人に利用されているピルであるが日本国においては閉経前の女性2%程度しか利用していない。それなのか日本での卵巣癌は右肩上がりで増加している。諸外国に比べ国内では性病に対する危機リスクが高いためかピルを使用せず避妊にはコンドームを用いることが多いためこのような結果になっていると推測できる。
また、戦前と現代の女性では月経数が異なり現代の女性は月経回数が戦前よりも一桁多いといわれそれに伴い子宮内膜症になりやすくなっている。子宮内膜症は卵巣癌を誘発するという研究をされており現代女性は卵巣癌を発症しやすいといわれている。
ピルを長期服用することにより現代女性が抱えている卵巣癌の発症リスクを減少させることに繋がるのである。但し、薬には効果と同時に副作用も想定されるので、服用にあたっては医師に相談してもらいたい。(Medister 2013年7月 25日 桐生賢汰)
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