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更新日:2020/12/22

食道癌と飲酒、喫煙

今回は食道癌と飲酒、喫煙との関係性について紹介したいと思う。平成24年現在のデータでは日本人の男性で約34%、女性で約10%の人が喫煙しているということになる。 昔からタバコは百害あって一利なしと言われ、禁煙を推奨されてきているが噂だといい禁煙をしない人は沢山いるであろう。 お酒の場で喫煙する方にはぜひ見てほしい。 この研究は独立行政法人国立がん研究センターがん予防・検診研究センター予防研究グループというところが行った。平成2年~平成5年までに全国10保健所管内に住む40歳~69歳までの45000人を対象に平成16年まで追跡調査を行ったというものだ。(発表はCancer Letters 2009年3月 275巻240-246ページ) 飲酒と喫煙の関係性についても調査するために飲酒量と喫煙数についてアンケート調査をとりグループごとに振り分けを行った。 研究結果を述べると確かに飲酒と喫煙は癌発症に関与しているということが判明した。まず、45000人のうち食道癌を発症したのは215人。そのうち上記のグループごとに比較してみると飲酒をしない人に比べ、一日2合以上飲酒する人はリスクは4.6倍。喫煙しない人と喫煙者では3.7倍もリスクがあり、喫煙者の中でもヘビースモーカーと呼ばれる一日2箱吸う人は4倍ものリスクがあることが判明した。 また、飲酒の際に顔が赤くなる人とならない人ではリスクに差が見られなかったがヘビースモーカーで一日2合以上飲酒する人が顔が赤くなるという人はリスクが3.4倍高くなるという結果が出た。 今回の結果では飲酒と喫煙の発癌への影響が明らかとなった。また、顔が赤くなる人はアセトアルデヒドを分解する力が弱いため補酵素が働きその補酵素がタバコの発癌性物質を刺激するのではないかという仮説がたてられた。 晩酌、一服はほどほどにすることで食道癌の予防へと繋がるのだ。(Medister 2013年7月2日)
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