卵巣がん (がんの種類)

治療法

手術(外科療法)

<特徴>

がん病巣を手術で除去する療法で、原発巣だけでなく、他の部位に転移した転移巣も取り除きます。がんそのものを外科手術で除去する局所療法です。がんの治療法として最も基本的な治療法です。
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卵巣がんは、体外から評価しにくい腫瘍であるため、手術によって組織を取り出すことで、最終的な病期が決定します。
通常は、腫瘍の最大限の減量を目指し、卵巣全摘出、あるいは卵管、子宮を含めた全摘出が選択されます。さらに、リンパ節や周辺臓器も、がんの転移を防ぐために一緒に摘出するケースが多くなります。具体的には、次のような手術方法が検討されます。

●卵巣そのものを切除する
卵巣がんの広がりや進行度により、片方の卵巣、卵管だけを切除する場合と、両方の卵巣、卵管を切除します。場合によっては、さらに子宮を含めた範囲まで、切除することがあります。

●大網切除
大網は、卵巣がんの転移がもっとも多くみられる組織です。大網は、胃の縁につながっていて、大腸小腸をおおうように垂れさがっている、大きな網のような組織をさします。これ自体を切除しても、体への大きな影響がないため、必要に応じて切除する方法が選択されます。

●後腹膜リンパ節郭清(かくせい)
後腹膜に存在しているリンパ節は、卵巣がんの転移が起こりやすい部位のひとつです。転移が疑われるリンパ節を採取して検査することをサンプリングといいます。手術中にがんの広がりを調べるために、サンプリングを行うことがあります。また、リンパ節とリンパ管は系統的につながっている臓器であるため、全て切除することがありますが、これをリンパ節郭清といいます。

●腸管などの合併切除
腹腔内での転移巣を可能な限り切除するため、腸管などを一緒に切除することがあります。対象となるのは、大腸、小腸、脾臓などです。大腸、小腸などの消化管を一緒に切除する場合は、消化管再建(消化管を再びつなげるなど、消化管の機能を維持する方法)も併せて行われます。

しかし、がんの進行や転移によりがんが広範囲となっている場合や、今後の妊娠を希望する場合は、病期や臨床的な条件を考慮した上で、卵巣を温存しながらがん細胞を取り除く方法も検討されることがあります。

抗がん剤(化学療法)

<特徴>

化学物質(抗がん剤)を利用してがん細胞の増殖を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。全身のがん細胞を攻撃・破壊し、体のどこにがん細胞があっても攻撃することができる全身療法です。
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卵巣がんは悪性腫瘍のうちでも、比較的「化学療法がよく効く疾患」ではありますが、がんの種類によって、効果がみられる薬剤が異なります。そのため、まずは手術を行い、可能なかぎりがん細胞を取り除き、病型を決定した後で行われることが多いようです。
また、卵巣がんによる腫瘍の大きさや、全身状態の状況などにより、先に化学療法を行って、ある程度腫瘍を切除しやすい状態にしてから、手術を行うこともあります。これを「術前化学療法」といいますが、この場合は手術後に再度化学療法を行うことが多いようです。

卵巣がんの抗がん剤は、多くの場合、静脈注射で投与することになりますが、腹腔内に管を留置して、そこから卵巣に向かって直接注入することもあります。

免疫細胞療法

<特徴>

身体の免疫を担う本人の細胞を体外で大量に数を増やし、機能を増強あるいは付加した上で体内に戻して行われる治療法です。上記の三大治療法に対して、近年注目されてきている、副作用がほとんど確認されていない先進的ながん治療法で、目に見えないがんや転移防止に有効な全身療法です。
がんに対する抗がん剤などの積極的な治療は行わず、症状などを和らげる治療に徹する
ベスト・サポーティブ・ケア(BSC)の選択肢の一つです。
免疫療法は副作用が少ないため、症状の緩和やQOLを高めることにつながります。
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放射線療法

<特徴>

腫瘍の成長を遅らせるために、あるいは縮小させるために放射線を使用する治療法です。がんに侵された臓器の機能と形態の温存が出来ますまた、がんの局所療法であるため、全身的な影響が少なく、高齢者にも適応できる患者にやさしいがん治療法です。
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以前は、手術でもとりきれないがん腫瘍に対して、放射線療法が行われていました。しかし最近では、抗がん剤による治療が増えています。放射線療法は、骨や脳などへの転移時にのみ、使用されることが多いようです。

陽子線治療

<特徴>

通常のX線の放射線治療ではがん局部の周囲の正常な細胞も傷つけてしまいますが、陽子線治療はがん局部だけを照射して周囲の正常な 細胞が傷つくことをより抑えることができます。また、痛みもほとんどなく、1日15~30分程度のため、身体への負担が少ない治療です。1日1回、週 3~5回行い、合計4~40回程度繰り返します。
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重粒子線治療

<特徴>

陽子線治療と比べて、さらにがん局部を集中的に治療が可能となります。がん細胞の殺傷効果は陽子線治療の2~3倍大きくなります。 進行したがんは低酸素領域がありますが、このようながんでも治療が可能です。また、X線では治療が難しい深部にあるがんの治療も可能です。治療は1日1 回、週3~5回行い、合計1~40回程度繰り返します。平均では3週間程度の治療になります。1回当たり、20~30分程度の治療時間になります。
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