オプジーボと開発中のIDO1阻害薬BMS-986205の併用療法が、第I/IIa相CA017-003試験において、複数の治療歴を有する進行がんの患者で有望な奏効を示す

ブリストル・マイヤーズスクイブ社は、現在進行中の第I/IIa相用量漸増および用量拡大臨床試験であるCA017-003試験から、オプジーボ(一般名:ニボルマブ)と1日1回経口投与の選択的インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ1(IDO1)阻害薬であるBMS-986205の併用療法に関する最新結果を発表した。

現在、ブリストル・マイヤーズスクイブ社(BMS)は、350以上の臨床試験におよぶオプジーボの単剤療法または他のがん免疫療治療薬などとの併用療法による臨床開発プログラムを遂行している。また、BMSは固形がんから血液悪性腫瘍まで50種類以上に及ぶがん腫に対してオプジーボを研究しており、トランスレーショナルメディシンに対する能力を駆使し、患者一人一人に最大限のベネフィットをもたらすことを目標に取り組んでいる。

日本では、小野薬品工業株式会社が2014年9月に根治切除不能な悪性黒色腫の治療薬として発売している。その後、2015年12月に切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん、2016年8月に根治切除不能または転移性の腎細胞がん、2016年12月に再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、2017年3月には再発又は遠隔転移を有する頭頸部がん、及び2017年9月にがん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃がんに対する承認を取得した。また、食道がん、食道胃接合部がん、小細胞肺がん、肝細胞がん、膠芽腫、尿路上皮がん、悪性胸膜中皮腫、卵巣がん、胆道がんなどを対象とした臨床試験を実施中である。現在、オプジーボは、日本、米国および欧州連合を含む60カ国以上で承認されている。

本試験の結果、用量漸増パートにおいて、主要評価項目であるオプジーボとの併用によるBMS-986205の最大耐量は200 mgであった。安全性及び薬力学的データに基づき、今後の試験における推奨用量は100 mgに設定された。用量拡大パートでは、複数の治療歴を有する膀胱がん患者(25例)及び子宮頸がん患者(22例)の2つのコホートにおいて、主要評価項目である抗腫瘍効果に関する結果が報告された。膀胱がんコホートにおいて、奏効率(ORR)は32%、病勢コントロール率(DCR)は44%であった。子宮頸がんコホートにおいて、ORRは14%、DCRは64%であった。試験では、PD-L1発現レベルに基づくORRも評価された。PD-L1発現レベルが1%以上の患者において、ORRは、膀胱がんコホート(13例)で46%、子宮頸がんコホート(12例)で25%であった。PD-L1発現レベルが1%未満の患者において、ORRは、膀胱がんコホート(9例)で22%認められ、子宮頸がんコホート(7例)では奏効が認められなかった。奏効は、前治療歴にかかわらず認められた。

現在、我が国では小野薬品工業株式会社とBMS(及びその日本法人であるブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社)が、がん患者向けの複数のがん免疫療法薬の共同開発、共同商業化、共同販売促進を含む戦略的提携契約を結んでいるという。
(Medister 2017年11月27日 中立元樹)

<参考資料>
小野薬品工業株式会社ニュースリリース オプジーボと開発中のIDO1阻害薬BMS-986205の併用療法が、第I/IIa相CA017-003試験において、複数の治療歴を有する進行がんの患者で有望な奏効を示す

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