がん情報サービス「がんの臨床試験を探す」機能拡充

国立研究開発法人国立がん研究センターは、種類や制度ごとに各所に分散しているがんの臨床試験の実施情報を網羅的に収集し、一般の方でも様々な条件で検索できるデータベースを構築し、臨床試験に関する解説と合わせホームページ「がん情報サービス」で公開している。

臨床試験とは、研究段階の医療の有効性や安全性を評価するもので、科学的根拠に基づいた観点で最良の医療であり保険診療で受けることのできる標準治療の確立を目的に実施される。臨床試験への参加は、新しい治療を受けられる可能性がある一方で、予期せぬ副作用など不利益を被る可能性があることも考えられ、個々の患者に適した臨床試験の検討、参加できるかどうかの判断は医師を通して行われる。また、患者自身も試験を受ける前に、その内容やメリット・デメリットを理解する必要がある。

臨床試験は、国内では未承認でも海外では承認されている抗がん剤の投与を受けられる最善の機会となるため、最近では、患者や家族自身が選択可能な標準治療実施後のさらなる選択肢を探す目的で情報収集することが少なくない。しかし、臨床試験は種類・制度などが複雑な上に、実施情報は各所に分散し医師向けにまとめられているものが多く、一般の方が情報収集することは容易ではない。

がん情報サービスは、患者や家族などが臨床試験を受ける前に知っておく必要のある基礎知識が得られ、また国内での臨床試験の実施情報を網羅的に検索できる唯一のサイトである。

この度、厚生労働省と医薬品医療機器総合機構において公開されている先進医療Aと先進医療B、患者申出療養、主たる治験、人道的見地からの治験(拡大治験)の情報をデータベースに追加し、さらに小児がんや年齢指定での絞り込み条件を増やし公開することとなった。 また、臨床試験に関する解説ページへも、2016年に新たに設けられた拡大治験および患者申出療養の解説を加え、患者や家族などが臨床試験を受ける前に知っておいて欲しい情報もさらに詳しくまとめてあるという。
(Medister 2017年4月3日 中立元樹)

<参考資料>
国立がん研究センター がんの臨床試験情報を網羅的に検索できる唯一のサイト がん情報サービス「がんの臨床試験を探す」機能拡充 先進医療や拡大治験を追加、小児の絞り込み検索も可能に
国立がん研究センター「がん情報サービス」

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