NCRI(英国がん研究機構)との覚書締結について

国立研究開発法人国立がん研究センターは、2017年2月1日に、NCRI(National Cancer Research Institute)と覚書を締結したと発表した。

NCRIは、英国がん研究機構と呼ばれイギリスのロンドンに本拠を置く国立のがん研究施設である。イギリスでは我が国や米国とは異なる形でがん臨床試験の支援を行ってきた。全国のがん診療施設、研究者、資金提供者を結びつけて臨床試験を実施するシステムを構築しており、その中で重要な役割を担っているのが、NCRIである。イギリスでは、臨床試験計画や実施に患者の参加が必須となっており、患者の教育やサポートが積極的に行われているという。

NCRIはがん研究に関わる機関間のパートナーシップであり、各機関の連携を強化することによって、がん研究を迅速かつ効率的に進めることを目的とした組織である。対象の研究事業は2002年以降現在まで総計55億ポンド(約7800億円)を計上しているという。

今回の覚書締結は、2015年に当センターとイギリス大使館との共催で実施した「がん臨床試験・治験推進国際シンポジウム」での意見交換をきっかけに実現したものである。

国立がん研究センターでは、両国の臨床試験システムや、患者の臨床試験への参画についてさらに情報交換を進め、わが国の臨床試験実施体制の整備・発展に寄与していく方針を固めている。また、当センターではこれまでも、フランス国立がんセンターや米国マサチューセッツ総合病院、米国国立がん研究所などと覚書を締結しており、様々な分野での国際連携を強化していく体制を強化しつつあるという。
(Medister 2017年2月27日 中立元樹)

<参考資料>
国立がん研究センター NCRI(英国がん研究機構)との覚書締結について
英国がん研究機構(NCRI)ホームページ

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