国立がん研究センターと医薬基盤・健康・栄養研究所 包括的な連携・協力の推進に関する協定を締結

国立研究開発法人国立がん研究センター(略称:国がん)と国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(以下「医薬基盤・健康・栄養研究所」)は、2017年1月12日付で包括的な連携・協力の推進に関する協定を締結した。医薬基盤・健康・栄養研究所が、他の国立研究開発法人と包括的な連携協定を締結することは、本件が初めてである。

医薬基盤・健康・栄養研究所は、2015年に独立行政法人医薬基盤研究所と独立行政法人国立健康・栄養研究所が統合して設立された研究機関である。当研究所は、医薬品技術の向上のための研究や国民の健康・栄養に関する調査研究などを通じて、国民保健の向上を目指している。

本協定は、両機関の国立研究開発法人としての社会的役割を踏まえ連携することにより、双方の研究開発成果の最大化を図り、革新的な創薬の実現や科学技術の発展・継承に寄与することを目的としたものである。本協定を締結することにより、両機関の間での定期的な意見交換、研究情報や研究資料の共有、研究者の交流、共同研究活動、研究資源の提供・利用、研究施設・設備の利用などが活発に行われ、その中から新たな共同研究課題が見出され実施することにより、革新的な創薬の実現等が促進され、その成果が社会に還元されることが期待される。

今後の具体的な取組としては、(1)国がんが検討しているがん分野における大規模プロテオーム解析に関する活動に、医薬基盤・健康・栄養研究所が有する世界トップレベルのプロテオーム解析・エキソソーム解析技術を用いて協力していくこと、(2)国がんが進める最先端のがん研究に、医薬基盤・健康・栄養研究所の有する異種移植技術を用いて作製したPDX(Patient Derived Xenograft)マウスを用いて協力していくこと、(3)国がんで所有する臨床サンプルから見出される創薬ターゲットを手掛かりとして、医薬基盤・健康・栄養研究所が有する独自の抗体作製や核酸作製技術を用いて次世代の抗体医薬や核酸医薬の創製などを連携して進めて行く予定だという。
(Medister 2017年1月23日 中立元樹)

<参考資料>
国立がん研究センター 国立がん研究センターと医薬基盤・健康・栄養研究所 包括的な連携・協力の推進に関する協定を締結

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