国立がん研究センター中央病院ダ・ヴィンチ大腸手術医師向けトレーニング症例見学施設に認定

国立研究開発法人国立がん研究センター(略称:国がん)中央病院は、内視鏡手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を用いた大腸がん手術の医師向けトレーニング症例見学施設として、認定を受けた。日本国内の認定では、静岡県立がんセンターと藤田保健衛生大学病院に次いで3施設目となる。

大腸の中でも直腸は骨盤の深い部位に位置しており、手術の難易度が高くなっている。また近年は、直腸がんに対しても、患者に負担をかけない腹腔鏡手術が広まっている。ダ・ヴィンチ手術システムは、体に負担が少ないだけでなく、ロボット技術を使用することにより、高解像度の3D 画像や自在に曲がる器具、手ぶれを除去する機能などを有しており、これを使用することにより腹腔鏡手術よりさらに精度の高い手術が可能となると考えられている。この手術は保険適応を未だ得られていない極めて先進的な治療法である。国立がん研究センター中央病院大腸外科では、この手術が新規治療であることからこれまで臨床試験としてその安全性を確認し、術後の後遺症が少ないことも発表してきた。

一方で、医師がダ・ヴィンチを使用し手術を行うためには、関連学会等が推奨するトレーニングが義務化されているのが現状である。そのトレーニングのひとつに、製造販売元である米国インテュイティブサージカル社から「ダ・ヴィンチ サージカルシステム 大腸症例見学施設」として認定を受けた施設での見学があり、ロボット手術の経験が豊富で質の高い内視鏡手術を行っている世界でも限られた施設しか認定を受けられていなかった。

今回の認定は、国がんの中央病院大腸外科のダ・ヴィンチ手術技術や40例を超えるダ・ヴィンチ手術実績と良好な成績が認められた事によるものである。国がんでは、今後さらに我が国のロボット支援大腸がん手術の発展に貢献してゆきたいとしている。
(Medister 2016年7月25日 中立元樹)

<参考資料>
国立がん研究センター 国立がん研究センター中央病院 ダ・ヴィンチ大腸手術医師向けトレーニング症例見学施設に認定

戦国武将とがん

書評