たばこパッケージの警告表示について意識調査実施

国立がん研究センターがん対策情報センターたばこ政策支援部は、5月31日の世界禁煙デーおよび禁煙週間(5月31日~6月6日)を前にたばこ製品パッケージでの警告表示(注意文言)に関し、どのようなものが読まれるか意識調査を行い、その報告書をホームページで公開した。

この調査の背景としては、昨年2015年6月に厚生労働省がん対策推進協議会により取りまとめられた『がん対策推進基本計画中間報告書』において、「がんによる死亡者の減少」数値目標(75歳未満の年齢調整死亡率の20%減少)の達成が困難であり、その大きな要因の一つとして「喫煙率半減」の水準に到達していないことが指摘されていた。また、喫煙率を下げるため「がん対策加速化プラン」(2015年12月)においては、「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(FCTC)や海外のたばこ対策の状況を踏まえつつ、必要な対策を検討する」ことが記載されていた。そのため、がん対策の推進を図る上で、喫煙率を減少させるための取り組みは急務となっていた。

調査は平成28年4月9日から4月14日までの間にインターネットによるアンケート調査形式で実施され、成人2,000名、未成年者440名から回答を得た。調査の結果、まず喫煙者が表示を認識し、表示内容を読む効果が大きいのは、画像付きの警告表示であることが明らかとなった。画像を不快・不適切と感じるかどうかは、意見が分かれていた。警告表示の面積割合を大きくすることについては、喫煙者の47%、成人全体の72%が賛成していた。そして、大きな字でシンプルな文言にすることは、喫煙者の56%、成人全体の75%が賛成。警告表示に画像を入れることは、喫煙者の半数近く、成人全体の70%が賛成。反対は喫煙者でも20%と少なかった。

このように、今回の調査ではたばこの警告表示の面積拡大や画像を入れることに対して、概ね過半数が賛成であることが分かった。画像を活用した警告は、先進国を中心に77か国で採用されおり、現在、日本でも検討されているという。
(Medister 2016年6月6日 中立元樹)

<参考資料>
国立がん研究センター たばこパッケージの警告表示について意識調査実施 画像つきの警告表示に過半数が賛成

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