【インド】骨腫瘍の手術


Times Of India紙の報道によると、インドの首都、ニューデリーにて2012年11月、ある癌患者に対して画期的な治療が行われた。骨髄腫を発症した38歳の男性だが、2011年10月に初めて骨髄腫があることを知り、それから半年は化学療法のみに頼っていた。効果が見られないと判断され、周りの医師からは余命4~6週間と言われていたが、この患者は後に都内の私立病院で骨髄移植(BMT)を受け、結果手術は無事成功し、見事にその予想を覆す形となった。


彼の体からは複数の箇所において悪性腫瘍が発見され、薬物治療から外科手術に移行した際も治る可能性は非常に低いという声があったが、この大変難易度の高い手術が成功したことにより、同様の病気に悩む多くの癌患者に希望を与えたのだ。


この手術が行われたマックス病院の担当外科医、Dr. Naithaniによると今回のBMT手術は二回の移植を連続で行ったため、正確性に加えてスピード力が問われたという。また同時に、悪性腫瘍を取り除くために抗癌剤を用いる化学療法を必要としたため、非常に複雑なプロセスであったことがわかる。化学療法には当然副作用が伴うため、投与量にも気をつけなければいけない。また骨髄移植に必要な幹細胞であるが、これにも大変高度な技術が用いられた。例えば1回目の移植の際に2回目で使うための良性の幹細胞を採取し、サブゼロ温度で機能を保つ必要があった(凍結保存)。


かつて骨髄腫は「3年生存」を目標とするほど予後の悪い病気だったが、化学療法により「15年生存」も可能になっているという。インドにおいても治療法の発展が進んでいるのだろう。(Medister Taro 2012年2月23日)


骨腫瘍の病理
骨腫瘍の病理石田剛

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