膵臓がん早期発見
超音波検査が有効

大阪府立成人病センター

 超音波検査をもとに、膵臓がんになりやすい人かどうかを見分ける方法を、大阪府立成人病センター(大阪市)の田中幸子・検診部長らが発見した。膵臓がんは、発見時に4分の3が末期がんで、手術しても5年後の生存率は2割以下と低く、治療が難しい病気。膵臓がんの早期発見と治療成績の向上につながる研究成果として注目を集めそうだ。京都市で開かれた日本がん検診・診断学会で7日、報告された。
 田中部長らは、1998年から2002年にかけて同センターで膵臓の精密な超音波検査を受け、何らかの軽い異常が見つかった754人に対し、3〜6か月ごとに定期的な検査を実施、06年末までに12人から膵臓がんが発見された。
 この12人について、当初の超音波検査のデータを解析したところ、7人には、@膵臓から十二指腸に消化液を送るための主膵管の直径が2.5ミリ以上(通常2ミリ以下)A膵臓に直径3センチ以下の小さな袋がある━━ の二つの異常があった。また、4人にはどちらか一方の異常があった。
 こうしたことから、この二つの異常が超音波検査で見つかった場合には、見つからない人に比べ、すい臓がんになる危険性は約27倍高く、異常がどちらか一つだけでも、危険性は3〜4倍高くなるとしている。

読売新聞(大阪/Osaka) 2007.07.08より


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