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がんと在宅医療・介護 (心と生活に関して)

病院や診療所ではなく、在宅でもがん対する医療を受けることもできます。在宅医療により、がん患者にとって慣れ親しんだ環境で、遠慮せずに生活を送りながら医療を受けることができます。生活の質を考慮すると、必ずしも病院が優れているわけではなく在宅の方がより良い環境となる可能性があります。末期がんで医学的に回復が難しい状態の場合は40歳以上であれば介護保険制度も活用できます。自宅で介護を受ける場合、本人や家族と医師や看護師、ケアマネジャー、ヘルパーなどの専門職の方と密に連携を取ることが大切です。訪問介護や訪問看護などを利用しながら、デイサービスやショートステイなどと組合せれば、在宅でも充実した介護サービスを受けることができます。


在宅のメリット

①家族と一緒に過ごすことことで、がん患者の気持ちが安らぎ、安心して過ごせます。
②痛み止めは、入院中より減らすことができます。
③慣れ親しんだ環境で、入院中よりも眠れるようになります。
在宅療養には様々なメリットがありますが、本人の希望する療養になっているか、時折確認をして振り返りをして、より良い療養にしていってください。


在宅のデメリット

①身体や排泄の問題などの介護に対する家族の肉体的・精神的負担、がん患者の肉体的・精神的負担、さらにはがん治療に対する経済的な負担もあります。
②病院ではないので、充実した医療設備はなく、医師がすぐに対応することはできません。


在宅を始めるに当たって

①家族間で現状の症状や今後の見通しについて情報共有をしっかり行ない、医療者とのやりとりする人を決めます。
②夫婦、子ども、親戚で誰ががんの在宅医療協力をしてくれるかを確認し、治療費などを含め治療方針や家族として大切にしたいことを共有し、家族の考えが優先的になるのではなく、がん患者の希望に沿ったものにします。但し、それぞれの事情によって協力ができない場合や、在宅医療に否定的な考えを持っている場合もあります。話し相手になるなどといったわずかな助けでも構いませんので、知人・友人などを含めて在宅医療を支援してくれるかを確認します。
③最初から住宅改修(階段や廊下の手すりなど)や福祉用具(購入・レンタル)など全てを準備する必要はありません。在宅を始めてみてから、必要に応じて準備して行けば良いです。


緩和ケア

病院でこれ以上手の施しようがない状態になっている場合、「最後のときを自宅で迎えたい」と希望する末期がんの患者もいます。このような場合、治療という観点ではなく、痛みを和らげる緩和ケアが大切です。


在宅サービス

介護支援では様々な支援を受けることができます。

訪問介護:ホームへルパーが訪問して、食事・入浴介助、身体介護を行います。

訪問入浴介護:自宅での入浴が困難な場合、専門のスタッフが浴槽を積んだ入浴車が訪問し、寝たきりでも入浴が可能になります。

訪問看護:看護師や保健婦などが訪問して、主治医の指示のもと健康状態を管理します。

訪問リハビリテーション:理学療法士・作業療法士などが訪問して、医師の指示のもとで身体機能の維持・向上、歩行練習などのリハビリテーションを行います。

居宅療養管理指導:通院が困難な患者に対して、医師、歯科医師、薬剤師などが訪問して、療養を指導します。

通所介護(デイサービス):日帰りで介護施設に通って介護を受けます。

通所リハビリテーション(デイケア):日帰りで病院、診療所や老人保健施設などに通い、通所リハビリ計画に従って理学療法や作業療法などのリハビリテーションを受けます。

短期入所生活介護(ショートステイ):老人短期入所施設や特別養護老人ホームなどに短期間入所して、入浴・食事などの介護、機能回復訓練を受けます。

短期入所療養介護:医療系の施設にショートステイをすることができます。

福祉用具貸与:車椅子や特殊寝台などの福祉用具を貸与が可能です。

特定福祉用具販売:ポータブルトイレなどの費用が援助されます。

住宅改修の補助:在宅療養・介護に適した住宅に改修する際の費用が援助されます。


福祉用具の貸与

要支援や要介護1の人でも、がんの場合、症状が急に悪化することがあります。起き上がることや寝返りなどができなくなると予測される人は、主治医の意見書や診断書、ケアマネジャーの意向を書類で確認できれば、指定福祉用用具の一部の貸与が可能です。介護保険を利用すれば、自己負担1割で借りられます。

用具例:車椅子、車椅子付属品、特殊寝台、特殊寝台付属品、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり(取り付け工事伴わないもの)、スロープ、歩行器、歩行補助杖、認知症老人徘徊感知機器、移動用リスト(つり具部分除く)

在宅療養を進めていく中で、症状の変化によっては準備した福祉用具が適さなくなることも出てきます。レンタル介護用ベッドや車椅子は変更することも可能ですので、ケアマネジャーに相談をしてがん患者に合ったものを探し・変更してください。


在宅支援チーム

在宅医療には、医師、訪問看護師、ケアマネジャー、ヘルパーなど様々な医療・介護従事者の支援が必要となります。病院と同様に、それぞれの医療・介護従事者が専門性を発揮して、チームでケアをします。がん患者の希望する治療・療養生活を伝え、在宅支援チームとの良い関係を作り、家族介護者ができることについてアドバイスをもらいながら、在宅療養を行っていきます。家族だけで頑張り続ける必要はないので、食事や介護の仕方、福祉用具の準備、容態の変化、今後在宅療養を進めていくに当たって気をつけることを事前に知り、無理をし過ぎないようにケア・サポートして欲しいことを伝えることで、がん患者だけでなく家族介護者の不安を減らすことができます。また過剰なサポートにならないように、がん患者本人が自分でしたいことはできる限り自分で行える環境を作り、本人の意欲を維持・向上することも大切です。
在宅支援に関する情報は通院していた病院の相談窓口や地域包括支援センターなどで話を聞くことができます。安心して在宅療養を行うために、心配に思っていることは事前に在宅医やケアマネジャーによく相談して、支援体制を決めましょう。
症状にもよりますが、本人の希望によっては旅行などに行くことも可能です。在宅支援チームに伝え、旅行の際の移動手段や事前準備、注意点などを確認し、がん患者も家族介護者も、充実した時間を過ごすことができます。がん患者でも、できる限り普段と同じ生活が送れるように心がけてください。

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