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がん用語集

がん用語集は、医療法人社団輪生会 白山通りクリニックの監修の元、作成しております。

さ行監修:医療法人社団輪生会 白山通りクリニック

再建手術  (サイケンシュジュツ)
再建手術とは、病気や事故、あるいは治療のための手術などで失われた体の形や機能を修復する手術をいいます。例えば、乳癌の再建手術は大きく分けると人工物を挿入する方法と、自分の組織を移植する方法の2つがあります。両方を併用することもあります。


最大耐用量  (サイダイタイヨウリョウ)
薬の投与を受ける人が、副作用の面からギリギリ忍耐できるだけの投与量のことをいいます。


在宅医療  (ザイタクイリョウ)
病院ではなく、住み慣れた自宅などで病気の療養をすることです。外来診察に通いながら治療を続けている場合も含みます。在宅医療は、患者さんやその家族による医療(セルフケア)と、地域の医師、がんの治療や緩和ケアを専門とする医師、看護師、作業療法士、理学療法士らが訪問して行う訪問診療、訪問看護、訪問リハビリテーションなどからなります。


在宅緩和ケア  (ザイタクカンワケア)
在宅で療養している患者さんに対する緩和ケアのことです。 がんに伴うさまざまな問題(痛み、不快な症状、家族との関係、精神的不安、経済的不安など)に対して、在宅でも患者さんが療養しやすい環境を整えるという観点で、医療的な面だけではなくさまざまな視野から総合的に支えていきます。


在宅療養支援診療所  (ザイタクリョウヨウシエンシンリョウジョ)
在宅で療養している患者さんや家族の求めに医師や看護師らが24時間体制で応じ、必要であれば訪問診療や訪問看護を行う診療所のことです。ほかの医療機関や訪問看護ステーションと連携して緊急時に対応するほか、介護支援専門員(ケアマネジャー)と連携して医療サービスと介護サービスとの調整なども行います。


サイトカイン  (サイトカイン)
リンパ球やマクロファージなど、免疫に関わる細胞の働きを強めたり、時には弱めたりする物質の全てをいいます。 免疫細胞間の情報伝達にとても大事な役割を果たしています。 免疫細胞には多くの種類があるが、これらの相互の情報伝達のために働いている(一つの細胞から分泌されて、他の細胞に効果を及ぼす)のがサイトカインである。物質的には、ポリペプチドである。


サイトカイン療法・抗サイトカイン療法  (サイトカインリョウホウ)
サイトカイン療法とは、免疫細胞間の情報伝達に携わる物質を投与することによって免疫機能全体を強化し、癌や感染症を治療する方法です。沢山の種類が見つかっていますが、この中でインターロイキン-2(IL-2)、インターフェロンという物質がよく使用されますが、サイトカインは生体内ではごく微量で作用しているため、治療の際に大量に投与すると激しい副作用を発現します。逆にこうしたサイトカインを抑制する薬剤を使った治療が、一部の慢性炎症性(自己免疫)疾患では行われており、それを抗サイトカイン療法といいます。


再燃  (サイネン)
再燃とは、症状がいったん治りかけていた、あるいは進行が止まっていた病気の進行が再び進行し始めることをいいます。


再発  (サイハツ)
再発とは、一度治ったようにみえた病気が再び起こること、発生することをいいます。がんの場合、検査でがんがみえなくなり、症状もなくなった後しばらくして、同じ種類のがんが見つかったときは、再発がんと呼びます。再発した場所がもとの場所と同じ場合は局所再発、違う場所の場合は転移と呼ぶこともあります。
がん再発予防についてはこちら


細胞遺伝学的効果判定  (サイボウイデンガクコウカハンテイ)
細胞遺伝学的効果判定とは、当該疾患に特徴的な異常染色体数がどの程度減少したかを顕微鏡で見る判定方法です。判定法にはこの他に、血液学的効果判定(血球数の動向を見て判定する)と、分子遺伝学的効果(当該疾患に特徴的な遺伝子のmRNA量を判定する)があります。


細胞周期  (サイボウシュウキ)
細胞周期とは、細胞の機能を日常的に果たしている期間と、増殖する期間とを繰り返しているその繰り返しの1回りを細胞周期といいます。DNAの複製や細胞分裂の周期の破綻とガンの関係が、がんの本質に深く関係するとして細胞周期研究の重要性が高まっています。


細胞診検査  (サイボウシンケンサ)
細胞密着とは、多細胞生物において、隣り合った細胞同士がくっつくことをいいます。細胞接着の機能が失われると、組織の形が保てず、また、細胞が離脱していくことになり、がん細胞であれば転移の可能性がでてきます。


細胞接着  (サイボウセッチャク)
細胞密着とは、多細胞生物において、隣り合った細胞同士がくっつくことをいいます。細胞接着の機能が失われると、組織の形が保てず、また、細胞が離脱していくことになり、がん細胞であれば転移の可能性がでてきます。


細胞毒性の化学療法剤  (サイボウドクセイ)
細胞毒性の化学療法剤とは、正常細胞とがん細胞との差をおおざっぱに見分けて、がん細胞を攻撃する化学療法剤のことをいいます。従って、正常細胞へのダメージはある程度避けられません。(→分子標的薬を参照)


細胞表面マーカー検査  (サイボウヒョウメンマーカーケンサ)
細胞表面マーカー検査とは、細胞の表面の抗原(細胞の起源・性格を示すいろいろな目印、蛋白質などの物質からなる)を解析する方法で、フローサイトメトリーという機器を使用します。この検査により、顕微鏡で観察しただけでは判断がつかない腫瘍細胞のタイプをその日のうちに見分けることが可能です。また、治療後に少量のがん細胞が残っているかどうかの判断にも利用できます。


細胞分化  (サイボウブンカ)
細胞分化とは、細胞が特別な形や機能をもつようになることを指し、一般にその特異化は不可逆的な変化とされています。


殺腫瘍ウイルス (oncolytic virus)   (サツシュヨウウイルス)
殺腫瘍ウイルスとは、正常細胞には感染せずにがん細胞にだけ感染、増殖し、がん細胞を殺すウィルスのことをいいます。がんの治療法として、研究を進めています。


サプレッサーT細胞  (サプレッサーティーサイボウ)
免疫システムの監視役として免疫細胞達が過剰に攻撃したり、不要な武器を作ったりしないように見張りをし、必要がなくなれば抑制して免疫反応を終了に導く細胞集団として存在すると言われていましたが、現在ではその存在が疑問視されています。新たに抑え役として注目され出したレギュラトリーT細胞(Treg)はサプレッサーT細胞とは全く別の細胞集団です。


作用機序(サヨウキジョ)  (サヨウキジョ)
作用機序とは、薬や治療が体の中で働くしくみのことをいいます。今日、作用機序が異なる薬がたくさんあり、このように作用機序の異なる薬を数種類使って、効果を最大に、そして副作用を最小にできるため、重要な情報になります。


三次元原体照射(3D-CRT)  (サンジゲンゲンタイショウシャ)
三次元原体照射とは、放射線外照射療法の一つで、特殊なCTスキャンと目標設定用コンピュータを使って、患部に正確に放射線をあてる方法をいいます。
がんの治療方法についてはこちら


CT検査  (シーティケンサ)
CT(Computed Tomography)検査とは、体の周囲からX線で体の断面図を撮影して出たデータをコンピューターで画像を作りだし、病変の形や特徴を観察する検査をいいます。


ジェネリック製品  (ジェネリックセイヒン)
「ジェネリック」=「同じ成分、製法で作られた薬」です。有名な医薬品は何年間か特許が与えられ利益が確保されていますが、その特許が切れると、製造方法は公開され、開発費をかけずに他の企業が同じ医薬品を とても安い価格で製造することが可能になります。


自家移植  (ジカイショク)
自家移植とは、患者さん自身の組織(骨髄など)の一部を採取しておき、化学療法や放射線療法を実施した後同じ患者さんに採取しておいた組織を注入する(返す)技術をいいます。


自覚症状  (ジカクショウジョウ)
自覚症状とは、患者さん本人が自分の体に異常があると感じる痛みや不快感などの病気の症状のことをいいます。自覚症状は検査などでは確認できないので、自分で正確に伝えないと医師には伝わりません。気になる自覚症状がある場合は、診察のときに医師に伝えることが大切です。


支持療法  (シジリョウホウ)
病気そのものに伴う症状や治療による副作用に対して、防いだり軽減させる治療をいいます。抗がん剤による化学療法には、強い副作用を伴うことが少なくありません。そこで、吐き気や白血球の減少など、副作用に対する対策が必要になります。同時に精神的にも支えて、現実に適応できるように助けることを言います。医師側が患者の抱く不満や恐怖を理解する、患者自身が納得を得られるように医師側と患者側の十分な意思疎通をつくり、良好な相互関係を作るなども重要な支持療法です。


視診  (シシン)
視診とは、医師が目で見て調べることで、病気を診察する方法の一つです。患者さんの訴えている症状に関係する場所はもちろん、そうでない場所でも、医師が視診によって得られる情報は数多くあるため、視診は医師の診察において重要な情報のひとつです。


持続  (ジゾク)
ある状態がそのまま同じ状態でしばらくの間続いていくことを意味し、「効果が持続する」や「吐き気が持続する」などのように使われます。医学用語ではありませんが、聞き言葉では意味がわかりにくくなる言葉の一つです。


持続注入ポンプ  (ジゾクチュウニュウポンプ)
決められた量の薬液を決められた速さで体内に注入する装置です。薬の種類や目的に応じて、動脈、静脈、皮下に針を刺し、数分~数時間かけて薬液を注入します。がん医療では、主に抗がん剤や麻酔薬、鎮痛薬の投与に使用されます。病院で使用される機械型ポンプ、在宅医療で使用される機械型PCAポンプ、バルーン型ポンプなどがあります。


実測生存率  (ジッソクセイゾンリツ)
実測生存率とは、死因に関係なくすべての死亡を計算に含めた生存率をいいます。これにはがん以外の死因による死亡も含まれます。


死亡率  (シボウリツ)
ある集団に属する人のうち、一定期間中に死亡した人の割合を示します。日本人全体の死亡率の場合、通常1年単位で算出され、「人口10万人のうち何人死亡したか」で表現されます。死亡率と混同されやすい用語に致命率があります。致命率は、ある病気になった人のうち、その病気が原因で死亡した人の割合を示します。


縦隔鏡検査  (ジュウカクキョウケンサ)
縦隔鏡検査は、首のつけ根の皮膚に切り込みを入れて縦隔鏡を通し、2つの肺の間の胸部(縦隔)を肉眼で観察する検査です。この検査では、リンパ節腫大の原因を診断するか、胸部手術(開胸術)の前に肺癌がどの程度広がっているかを診断します。縦隔鏡検査は、患者の全身に麻酔をかけて、手術室で行います。


集学的治療  (シュウガクテキチリョウ)
集学的治療とは、手術や薬による治療、放射線療法、免疫療法などいくつかの治療を組み合わせて行う総合的な治療をいいます


住宅改修  (ジュウタクカイシュウ)
在宅療養するに当たり、安全で快適に過ごせるよう居住空間を改修することです。廊下、トイレ、浴室などへの手すりの設置、段差の解消、すべりにくい床材への変更、引き戸などへの変更、洋式便器への取替えなどの改修工事は、介護保険の利用により1割負担ですみます(利用限度額があります)。
住宅改修についてはこちら


重複がん(=多重がん)  (ジュウフクガン(=タジュウガン))
重複がんとは、同じ人の異なる臓器に発生する異なるがんのことをいいます。別の部位に別のがんが発生したとみなされるのでがん罹患数では別々に集計されます。


縮小手術  (シュクショウシュジュツ)
縮小手術とは、手術で切り取る範囲を標準的なものより小さくする手術をいいます。近年は術後のQOL(生活の質)も考え、がんの取り残しがなく、かつがんの周り以外の切除する範囲をなるべく少なくするように工夫も進められています。標準的な手術よりも切除範囲の狭い手術であるため、縮小手術をするかどうかは、がんの種類や病気の進行ぐあい、また患者さんの年齢や体力などを総合的に考えて決められます。がんの診断が正確にできるようになり、がんの生物像がわかってきたからこそ登場した手術法といえます。
手術(外科療法)についてはこちら


樹状細胞  (ジュジョウサイボウ)
名前の通り、何本もの枝を伸ばしたような形をしています。貪食作用はないのですが、進入した異物を取り込んで、異物の進入を他の免疫に関係する細胞に伝えるとても重要な細胞です。こういった細胞を「抗原提示細胞」と呼び、いわば外的物質を認識しやすいよう、通訳のような役割をしている細胞たちです。近年、樹状細胞にがんの情報を取り込ませて体内に投与することにより、投与したがんに対する免疫反応を開始させてがん細胞を攻撃する免疫療法である「樹状細胞(DC)療法」も研究されています。体内で異物を発見すると、それを取り込み、分解して、その異物に特徴的な小さな断片を、自分の細胞表面に出す役割を持つ。(免疫系細胞がこれを見て、どのような異物が侵入したのかを判断し、免疫系が作動する) ちなみに、樹状細胞の名前は、文字通り、四方八方に枝を伸ばした形から来ている。


術後補助療法  (ジュツゴホジョリョウホウ)
術後補助療法とは、再発や転移の予防を目的として、手術後に行われる化学療法や放射線療法のことをいいます。再発を防ぐ目的で検査ではわからないような小さな転移巣に対して治療を行います。


術前補助化学療法(neoadjuvant therapy)  (ジュツゼンホジョカガクリョウホウ)
術前補助化学療法とは、外科手術の前に行われる化学療法のことをいいます。外科的にがんを除去する前に、がんを縮小することが目的です。


術中迅速病理診断  (ジュツチュウジンソクビョウリシンダン)
手術の最中に一部の細胞や組織を採取し、病理医(生検で採取した細胞や組織を顕微鏡で調べて、どの程度病気が進行しているかなどを診断する医師)が短時間で、腫瘍が良性か悪性か、リンパ節に転移していないか、などについて診断することです。この結果によって治療の範囲を決めたり、より適切な手術方法に変えたりすることができます。


腫瘍  (シュヨウ)
腫瘍とは、細胞が異常に増殖したもので、良性腫瘍と悪性腫瘍があります。他の臓器に広がったり、転移したり、細胞が無限に増殖することを特徴とするものを悪性腫瘍といい、その場だけにとどまるものを良性腫瘍をいいます。腫瘍が見つかったとき、それが悪性か良性かを見極めるために生検や細胞診検査などの検査が行われます。がんの中には、白血病などかたまりをつくらない場合もあるため、それらと区別するために固形腫瘍と呼ぶこともあります。


腫瘍(細胞)減少治療  (シュヨウ(サイボウ)ゲンショウチリョウ)
病変中の細胞を減らすための治療、特にがん細胞について言うことが多い治療です。 = cytoreductive therapy


受容体 (→レセプター)  (ジュヨウタイ)
受容体とは、生物の体にあり、外界や体内からの何らかの刺激を受け取り、情報として利用できるように変換する仕組みを持った構造のことをいいます。


腫瘍崩壊症候群(腫瘍融解症候群)  (シュヨウホウカイショウコウグン(シュヨウユウカイショウコウグン))
腫瘍崩壊症候群とは、抗がん剤や放射線の治療で大量のがん細胞が短期間で壊される際に、がん細胞の「死がい」(成分)により、高尿酸血症、高リン酸血症、低カルシウム血症、代謝性アシドーシス(血液が酸性になること)、高カリウム血症、腎不全、呼吸不全などのいろいろな症状を生じる事をいいます。補液や適切な薬剤の投与で予防もしくは対処しますが、重篤な場合、血液透析などの血液浄化療法を必要とすることがあります。


腫瘍マーカー  (シュヨウマーカー)
腫瘍マーカーとは、血液中の腫瘍が作りだす物質の濃度を測ることで腫瘍の大きさや広がりの変化を知る検査です。その物質の血液など体液中の濃度を指標にしたものが腫瘍マーカーと呼ばれます。がんに罹っている人は、健康な人に比べて、血液中のマーカーの濃度が高くなるため、その値は診断や治療経過の判定に役立ちます。ただし、がんに罹っていても必ず腫瘍マーカーの値が高くなるわけではありません。腫瘍マーカーはがんに罹っていない人であっても、がん以外の病気などで高くなる場合があります。


腫瘤  (シュリュウ)
腫瘤とはこぶなど、固まりのことをいいます。腫瘍性のものや炎症性のものがあります。


紹介状(診療情報提供書)  (ショウカイジョウ)
患者さんがほかの医療機関を受診するとき、それまで担当していた医師が患者さんを紹介するに当たって、発行する書類です。 内容はこれまでの症状や診断・治療などといった診療のまとめや、紹介の目的などが書かれています。これによって患者さんの診療情報が引き継がれるため、次の施設であらためて検査や診断をしないで、継続的な診療を行うことができます。


小規模多機能型施設  (ショウキボタキノウガタシセツ)
在宅で療養している患者さんに、通い・訪問・泊まりの介護サービスを24時間365日提供する施設です。日帰りで施設を利用するデイケアービスや、自宅へのヘルパーの派遣、施設への宿泊サービスなどがあり、介護保険が適用されます。施設の周辺地域の方を対象とした少人数登録制なので、住み慣れた地域でサービスを受けることが可能です。
がんと在宅医療・介護についてはこちら


上皮  (ジョウヒ)
上皮とは、身体の外側の表面および内側の表面を形成する、互いに密着する細胞から成るシートをいいます。


上皮内がん  (ジョウヒナイガン)
上皮内がんとは他の組織に浸潤することなく、発生母地とその近傍の上皮組織の中での増殖にとどまっている段階のがんです。    浸潤や転移の能力を持っている細胞で、いずれは普通の浸潤癌に進行する性質のものなので、可能であれば外科的あるいは内視鏡的に切除されることが多いです。


食後服用  (ショクゴフクヨウ)
食事をしてから30分くらいの間に薬を飲むことをいいます。薬の中には、そのままでは消化管を傷める作用のあるものがある為、こうした薬を飲むときは、胃の中に食物がある食後に服用することで消化管への刺激を和らげることができます。


触診  (ショクシン)
触診とは、患者さんの体に触れて病気を診察する方法です。触診によって、目で見ただけではわからないしこりを見つけたり、本来柔らかな部分が硬くなっている異常に気づいたりできるので、医師の基本的な診察に欠かせません。また、押してみて痛みがあるかどうかも、診断を決めるうえで重要な情報になります。触診によって疑いを持った病気について、さらに尿検査や血液検査、画像診断などで詳しく調べることになります。


食前服用  (ショクゼンフクヨウ)
食事の30分~60分前に薬を飲むことをいいます。胃の中に食物が入っていると、薬が十分に吸収されないものや、食事をしているときに効果を発揮させたい薬の場合にこの服用方法になります。


所見  (ショケン)
所見とは、医者が使う用語で、単に、観察した結果のことをいいます。


食間服用  (ショッカンフクヨウ)
食事をして2時間後に薬を飲むことをいいます。食物によって影響を受けやすい薬は食間服用が指定されています。なお、食間という言葉は、食事と食事の間のことで、食事中(食べ始めから食べ終わり)のことを意味するものではありません。


ショック  (ショック)
何らかの原因によって、体のすみずみに血液を十分送ることができなくなり、全身の組織の機能が急激に低下することです。出血や重篤な感染症、心不全やアナフィラキシー(全身性のアレルギーの一部)などが原因で起こります。顔面が急に真っ青になったり、冷や汗、血圧が下がるといった症状が見られ、原因に応じた治療がなされますが、生命にかかわるさまざまな組織や臓器の機能を低下させます。


神経ブロック  (シンケイブロック)
がんによる痛みを和らげるため、痛みのある部位に関連する神経を抑制または遮断(しゃだん)することです。知覚神経を抑制すると痛みを感じにくくなり、運動神経を抑制すると筋肉の緊張が緩和され、交感神経を抑制すると血管が広がり血行が改善することで痛みが軽減されます。一次的に痛みを和らげるために麻酔薬を注入したり、永久に痛みを取るために神経破壊剤を注入します。薬剤は注射やカテーテル(細い管(くだ))によって注入されます。


進行がん  (シンコウガン)
進行がんとは、手術などで取り除くことが難しいくらい病気が進んだがんのことをいいます。通常、他の臓器への広がり、転移などがみられる場合に進行がんと呼んでいます。がんの種類によって早期がんの定義が異なるため、進行がんの定義も一律ではありません。


人工唾液  (ジンコウダエキ)
唾液の代用をして口の中を継続的に潤す薬です。唾液が出にくくなり、口が渇く、痛みが出る、食べにくい、話しにくいなどの症状が現れたときに、症状を和らげるために用いるものです。1日に数回、口の中に噴霧して使用します。医師の処方が必要です。


浸潤  (シンジュン)
がん組織が次第に大きくなってまわりの細胞に入り込み、正常な組織を破壊しながら病巣を広げていく現象をいいます。これに対して、がん細胞が血液やリンパ系によって、最初にできた場所から離れたところに運ばれ、運ばれた先で新たにがん細胞が増える場合を転移といいます。


シンチグラム  (シンチグラム)
弱い放射線を出す薬を注射し、それを体の外からシンチカメラやシンチスキャナーなどで検出した画像やグラフにより診断する方法です。がん治療領域では主に骨転移の検査に使われます。また、核種の組織親和性を利用して、心筋、肝臓、副腎、甲状腺や唾液腺などの検査にも使われます。


心電図  (シンデンズ)
心電図とは、心臓の電気的な活動の様子をグラフの形に記録することで、心疾患の診断と治療に役立てるものです。


診療ガイドライン  (シンリョウガイドライン)
診療ガイドラインは、系統的に収集して整理した診療に関する情報や検討結果を、参照しやすい形にまとめたものです。ある状態の一般的な患者さんを想定して、適切に診療上の意志決定を行えるように支援することを目的としています。


髄液(脳脊髄液)  (ズイエキ)
脳と脊髄(背骨の中にある太い神経の束)、そしてこれらを包んでいる膜(硬膜)の間を流れる無色透明な液体です。脳室(脳のなかの空洞)でつくられ、循環し、脳の表面にあるクモ膜顆粒で吸収されて静脈に戻ります。役割は明らかではありませんが、主に脳の水分含有量を調節し、形を保つ役割をしていると考えられています。


髄液検査(腰椎穿刺)  (ズイエキケンサ(ヨウツイセンシ))
髄液検査とは、脳や脊髄に病気や異常があると、脊髄液に変化がみられるので、脳脊髄液を採取して病気や異状を判定します。採取した脳脊髄液から、その中に含まれる蛋白質や糖の量、細胞の数や形態を検査します。髄膜炎やくも膜下出血が疑われるがCTやMRIでははっきりしないときや、さらに詳しく調べるために行ないます。最近は、髄液に含まれる成分を調べることによって、がんの脳転移の有無やその状態までも明らかにできるようになっています。


随伴症状  (ズイハンショウジョウ)
随伴症状とは、病気に伴ってあらわれる、その病気の症状とは別の症状のことをいいます。がんの場合は、お腹に水がたまったり、むくんだり、体重が減少したり、痛みを伴ったりするなど様々なことがあります。このような症状がある場合、がんそのものに対する治療とともに、随伴症状に対する対応も必要になります。


ステージ(=病期)  (ステージ)
ステージとは、がんの大きさや他の臓器への広がり方でがんを分類し、がんの進行の程度を判定するための基準です。がんの治療法を選ぶための基準や、5年生存率を出すときの区分として用いたりします。診断の時点でがんがどの程度拡大しているかを表現する言い方なので、診断以降に拡大の程度が変わってもステージは変わりません。混同しやすい用語にグレードがあります。


ストーマ  (ストーマ)
ストーマとは、自然の排泄経路以外に設けた排泄口(人工肛門や人工尿路)の事をいいます。この排泄口は手術によって人工的に造った肛門や尿路の代理をするもので、切断した断面をおなかの外に引き出して造られます。
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脊髄  (セキズイ)
脊髄とは、背骨の中にある太い神経の束のことで、脳と体を結んでいます。脊髄は脳と同じ中枢神経なので一度傷つくと2度と再生しません。


生検  (セイケン)
生検とは、組織を切り取り顕微鏡で調べる検査をいいます。採った組織は顕微鏡で調べ、がん細胞の有無の確認や、進行度、がんの性質(悪性度)などを明らかにします。病理組織学的検査、組織診検査などとも呼ばれています。がんの場合は、腫瘍マーカーやX線検査やCT検査などの画像検査で病気を疑いますが、生検によりはっきりとした診断を確定させることができます。調べる組織は手術中や、内視鏡検査の際に採ったりします。また、針を刺して組織を採ることもあり、針生検と呼ばれます。がんの最終的な診断を得るために重要な検査です。


生存率  (セイゾンリツ)
診断から一定期間後に生存している確率をいいます。がん患者さんの生存率は、がん患者さんの治療効果を判定する最も重要かつ客観的な指標です。診断からの期間によって、生存率は異なってきます。ある一定期間に治療を受けた人のうち、どれだけの人が生存しているかを示す数字で、がんの治療成績を示す指標として使われています。1年生存率、5年生存率、10年生存率などが主に使用され、がんの種類に応じてどれが使用されるのかは異なります。あくまでも統計的な指標であり、病期毎の平均値を示すものであるため、患者さんそれぞれの状況によって違い、必ずしもその確率になるとは限りません。


静注  (セイチュウ)
静脈にする注射のことをいいます。


セカンドオピニオン  (セカンドオピニオン)
セカンドオピニオンとは、主治医の診断や治療指針に対し別の医師の意見を聞くことをいいます。がんの場合、手術療法、化学療法、放射線療法など複数の治療法がある為、それぞれ専門的な知識が必要になります。そのため、一人の医師の意見だけでなく、複数の医師の意見を求めることが大切です。セカンドオピニオンを受けた場合は、その情報を参考に治療の決定について主治医と相談することが大切です。
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赤血球  (セッケッキュウ)
赤血球とは、血液中の血液細胞の1種であり、主な役割は、酸素を全身に運ぶことです。赤血球中にはヘモグロビン(血色素)と呼ばれる蛋白質があり、ここに酸素を結合させて運んでいます。赤血球は骨髄で作られ、血管のなかで約120日間働いた後、肝臓や脾臓で壊されます。 酸素を運ぶ働きをもつので不足すると貧血になる事があります。


切除  (セツジョ)
切除とは、臓器や組織の一部を切り取ることをいいます。がんの場合、組織を切り取って顕微鏡で観察する生検や、がんのかたまりが、ある一部分に限られる場合に、その部分を切り取る根治手術が行われます。


全国臓器別がん登録  (ゼンコクゾウキベツガントウロク)
大学と主要な医療施設が参加し、学会・研究会が中心となって、臓器別に全国規模で実施されているがん登録のことをいいます。がんの臨床病理学的特徴と進行度の正確な把握に基づく適切な治療指針の確立、進行度分類のあり方などを検討することを目的としています。


染色体  (センショクタイ)
染色体とは、遺伝情報を担う物質で細胞の核なかにあります。ヒトは、男女共通の常染色体44本と、男女の性を決定する性染色体2本(XXまたはXY)を合わせて46本の染色体をもっています。この染色体の異常が、がんに関係すると言われています。


染色体検査  (センショクタイケンサ)
染色体検査とは、染色体の数と形態(構造)異常の検索をする検査をいいます。採取した細胞を分裂させ、そこで出てくる染色体を固定して検査をします。しかし、個々の染色体を同定するには、染色体を適切に染色(分染)して得られるバンドのパターンを比較すること(G分染法)が必要です。最近ではすべての染色体を色分けしていて、正確に検査ができる「SKY法」も開発されています。


先進医療制度  (センシンイリョウセイド)
(「高度先進医療」参照)


全身療法  (ゼンシンリョウホウ)
全身療法とは、がんの部分のみではなく、化学療法など全身に対する治療をいいます。


早期がん  (ソウキガン)
がんの成長する過程の中で比較的早い段階のがんをいいます。早期がんの厳密な定義は、臓器ごと、癌ごとに定められています。


造血幹細胞  (ゾウケツカンサイボウ)
造血幹細胞とは、骨の中の骨髄にある血液の源となる細胞のことをいいます。この細胞はあらゆる血液細胞のもとになるのと同時に、この細胞自身も自分のコピーを造ることができます。


奏功率  (ソウコウリツ)
奏功率とは、治療効果があらわれた、又はあらわれる割合をいいます。薬による治療や放射線療法の治療の効果を示す指標の一つとして使われています。奏功率は治療法を選択するときの指標の一つですが、生存率を示すものではありません。


(医薬品)相互作用  (ソウゴサヨウ)
複数の薬を同時に投与した場合、お互いに他方の薬の効果を強めたり弱めたりする場合があること


相対生存率  (ソウタイセイゾンリツ)
5年相対生存率」参照


相対リスク、オッズ比  (ソウタイリスク)
二つの条件 A、Bのもとでそれぞれ発生するネガティブなことの発生率の比を取ったものをいいます。例えば、手術(A)して5年後に治癒した人 a人、死亡した人 b人、何もしなくて(B)治癒した人 c人、死亡した人 d人とした場合、手術した場合、Aの死亡の発生率は b/(a+b)で、何もしなかった、Bの場合はc/(c+d)となります。この場合、二つの条件の比、{b/(a+b)}/{c/(c+d)}を相対リスクといいます。一方、オッズ比は b/aと c/dとの比のことですが、上記の相対リスクの式から分かるように、bや d(ネガティブなことの発生数)が小さい場合、オッズ比と相対リスクは似た値になります。


測定可能な病気  (ソクテイカノウナビョウキ)
測定可能な病気とは、がんについて言う場合、サイズなどを測定可能なケースの病気のことをいいます。


組織型  (ソシキケイ)
組織型とは、がんができた場所の細胞や組織の種類をいいます。上皮細胞(臓器の内側と外側を含む表面部分の細胞)にできたがんをがん腫、筋肉や神経組織、骨など上皮細胞以外にできたがんを肉腫といいます。がんの種類によって、組織型はさらに細かく分かれていて、それぞれがんの性格も違うため治療法もそれぞれ異なります。病理診断では、しばしばそれに分化度や組織構築の特徴を付記して組織型を表現することもあります。


組織診検査(→生検)  (ソシキシンケンサ)
がん組織を採取してがんの状態を調べ、診断を確定する検査。がんの診断を確定する検査(病理検査)の一種で、針を刺したり、内視鏡を使ってとってきたりした組織を染色し顕微鏡で見て、がんのタイプ、病気の進みぐあい、今後の見通し、治療効果の予測などをする検査です。生検とも呼ばれます。細胞をみる細胞診検査と比べて、組織自体をみる組織診検査は診断の精度が高く病理検査の主流になっています。


粗死亡率  (ソシボウリツ)
粗死亡率とは、一定期間の死亡数をその期間の人口で割った数で、年齢調整をしていない死亡率という意味で「粗」という語が付いています。


粗罹患率  (ソリカンリツ)
粗罹患率とは、一定期間の罹患数(ある病気と新たに診断された数)を単純にその期間の人口で割った数で、年齢調整をしていない罹患率という意味で「粗」という語が付いています。