生活習慣病としてのがん

第2回

八十島孝博


標準的がん治療とは?

 最近の健康ブームも手伝い、がんの予防や治療については諸説入り乱れ、情報があふれている分、かえって迷うことも多いのではないでしょうか?がんはまだまだ未知の部分多い病ですが、免疫力が低下すると発病したり進行したりすることは間違いないようです。

  自覚症状や検診など何らかのきっかけで発見されるがんは、発生から既に数年以上経っていると言われています。

 いくつかの検査によって診断がつき、治療方法が決まります。初期はまず手術を中心とした完治を目指す標準的治療が考慮されます。ごく早期の胃がんや大腸がんだと内視鏡(カメラ)でも切除可能な場合が多く、治療期間も短くて体への負担も少なくてすむため、早期発見に向けて定期的にがん検診やがんドッグを受けるよう推奨されています。

  切除後の顕微鏡検査により完治するか、あるいはどのくらい余命があるかの目安が分かります。医学会が中心となって、標準的治療の指標となるガイドラインの整備がこの数年で進みました。ただし、診療の目安で、完全でもそれ以外の治療法を否定するものでもなく、今後も継続的に改訂、改良されると思います。

  一方、進行がんの場合、手術後、または手術を行わず抗がん剤による治療(化学療法)や放射線療法、ホルモン療法を数ヶ月から数年行うことが示されています。比較的早期のがん(ステージ0〜IIくらい)の治療成績は、これらの標準的な治療法の進歩とともに改善されてきていますが、進行がん(同III・IV)や再発の場合は現在でも改善されたとは言い難く治療中の副作用の程度やQOL(生活の質)を重視した治療法のニーズも高まってきています。

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