生活習慣病としてのがん

第1回

八十島孝博


がんって何?

 厚生労働省の統計によると、日本人の2〜3人に1人が生涯において “がん”を患います。一度かかると数年間、あるいは一生付き合っていかなければならないこともあります。治療の3本柱は「手術」「放射線」「科学療法」ですが、ほかにも「免疫療法」「温熱療法」「ホルモン療法」や、西洋医学以外の「代替・補完医療」にも注目が集まり、数年前からは西洋医学とそれ以外の医療を合わせた「統合医療」の検討がわが国でも始まっています。今回から6回に分け“がん”の話をいたしましょう。

 がんの原因は食習慣や喫煙、紫外線、体の冷え、ストレスなどによる免疫力の低下、ウイルス、遺伝子異常、環境因子など諸説ありますが、一つではなく複数の因子重なって引き起こされるようです。
 俗に言う“がん家系”のように、遺伝子的要因が大きいと考えている方も多いと思いますが、実際は数パーセントに過ぎません。食生活やストレスといった生活習慣や環境がより大きな原因となることの方が多く、糖尿病や高血圧などと同じ生活習慣病の一つとして捉えられるようになってきました。
 そうであるなら、ほかの生活習慣病と同様に食事や運動、休養の取り方、飲酒、喫煙など生活習慣を見直すことが予防、治療の第一歩となる訳です。発病してしまった方はこれまでの生活習慣か良くなかった可能性が高いということですから、新しい生活スタイルに変えてみることも必要でしょう。定説はいまだにありませんが、欧米型の食事を続けてきた人は和食中心へ、仕事中心は養生中心の生活へといった具合に。病院での治療効果を上げるためにも、並行して行うことが大切です。

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